言わずと知れたアメリカ合衆国の首都、ワシントンD.C.には見どころがたくさんあります。
今回はワシントンD.C.を個人旅行で訪れる方はもちろん、パッケージツアーで訪れる方でも十分にこの街の魅力を味わっていただけるよう、それぞれの視点から定番観光スポットの愉しみ方を紹介します。
この記事を読んでおけばD.C.旅行を存分に満喫できること請け合いです。
個人旅行?それともパッケージツアー?あなたに合ったプランで旅行を愉しむ
当サイトでは基本的に個人手配でワシントンD.C.を訪問することをおすすめしていますが、東海岸の他の街も観ておきたい方や、バスでゆったりとした旅にしたい場合などはパッケージツアーを選ぶことになります。
パッケージツアーというと、移動が楽な反面、団体行動が故に様々な制限があって旅を心ゆくまで愉しめないと思ってしまうかもしれません。
しかし、パッケージツアーでも時間に制限はあるものの、ある程度の自由行動があり、その範囲内であれば存分に自分のペースで旅先での時間を過ごすことができます。
さらに、一口にパッケージツアーと言っても添乗員同行のツアーもあれば、催行人数が極めて少ないフリープランまで様々です。
現地での行動がほぼ自由なフリープランも実はパッケージツアーに含まれているなんて、意外に思われるかもしれませんが、これも立派なパッケージツアーの一つです。
そこで、ここではワシントンD.C.に行ったら必ずおさえておきたい定番観光スポットを6カ所紹介し、それぞれの旅行形態で最高に愉しむ方法をお伝えします。
ワシントンD.C.の定番観光スポット6選
リンカーン記念堂とリフレクティングプール
ワシントンD.C.の定番スポットで、誰でも気軽に観れる場所と言ったら、リンカーン記念堂無くしては語れないでしょう。
第16代大統領エイブラハム・リンカーンを記念して建てられた壮麗なギリシア式建築の記念碑は、もはや神殿と言っても良いレベルの佇まいです。
個人旅行、フリープランで訪れる方は是非建物の中に入ってみてください。中には巨大なリンカーン大統領の像が鎮座し、東にそびえ立つワシントン記念頭とその向こうにある合衆国議会議事堂を静かに見つめています。
その横の壁には南北戦争で激戦となったゲティスバーグで行われた演説と、2期目の大統領就任演説が刻まれています。
そして建物の入り口から階段を降りたところには、1960年代に公民権運動で活躍したマーティン・ルーサー・キング牧師の説教が行われたことを記念する碑文が刻まれていますので、併せてご覧ください。
パッケージツアーで訪れる方は建物に入る時間がないかもしれませんが、その場合はリンカーン記念堂を外から眺めた後、後ろを振り返ってみてください。そこには広大な池があり、風がない時は奥にそびえるワシントン記念塔や、南北に植えられている四季折々の表情を見せる樹木を水面に映し出しているのを観ることができます。
この池は周りの景色を水面に映し出していることから、リフレクティングプールと呼ばれています。
ジェファーソン記念堂と桜並木
第3代大統領トマス・ジェファーソンを記念して建てられた古代ローマのパンテオンを思わせるような記念堂の中には、ブロンズ製のジェファーソン大統領の立像があり、北側にそびえるワシントン記念頭とその奥にあるホワイトハウスを見つめています。
パッケージツアーで参加する場合、こちらは車窓観光で終わってしまうことがほとんどですが、その場合は可能であれば春先の桜が咲いている時期を選んで参加することをおすすめします。
バスで通る際、大抵14番通りを南に向かってジェファーソン記念堂を右手に眺めながら裏手を回ってアーリントン橋に向かうので、可能であればバスには右の窓側に座ってください。
個人旅行やフリープランで訪れる際は、他の観光地からちょっとだけ離れているので、乗り降り自由のバスチケットを別に購入しておくことをおすすめします。
歩いていくこともできますが、ナショナルモールは東西約3キロ、南北は約500メートル、ジェファーソン記念堂はナショナルモールの南端から、さらにタイダルベイスンを超えていかなければならないので、直線距離でさらに500メートル南、当然のことながら池があるため東西に迂回しなければなりませんので、ナショナルモールの北端のコンスティテューション通りから歩いた場合、約2キロくらいの距離を移動しなければなりません。
そこで貴重な時間を移動で潰さないために、観光バスが最適な足になります。この乗り降り自由のバスはイヤホンガイドがついていてなんと日本語にも対応しているのです。日本語で観光ガイドを聞きながら現地を効率よく移動できるので、初めてワシントンD.C.を訪れる方には是非使っていただきたい交通機関です。
ホワイトハウスと関連施設群
ワシントンD.C.と言ったらホワイトハウスは外せません。
しかし、ここは世界のリーダーと言っても過言ではない大統領の官邸、兼住居であることからその警備体制は全米でもトップレベルで、何重にも張り巡らされています。
2001年の同時多発テロ以前は誰でも事前の予約なしで内部を見学することができましたが、現在は合衆国議会議員を通して申し込み、審査にパスした人しか中に入ることができません。
そこで、個人旅行やフリープランで訪れる方はホワイトハウスの南側と北側、それぞれの場所で記念写真を撮るのが定番となっていますが、それだけではもったいないので、外観の見学が終わった後は是非ともホワイトハウス東側にある、ホワイトハウス・ビジターセンターに立ち寄ってください。
ここではホワイトハウスで実際に使用されていた蝶品の数々を間近で観ることができる上、併設されているショップではホワイトハウスの公式グッズを手に入れることもできます。
さらに時間がある方はホワイトハウスの西にあるアイゼンハワー行政府ビルと東にある財務省ビル、さらにラファイエット広場の北にあるセント・ジョンズ教会を訪れてみてください。
こちらの教会はホワイトハウスから一番近い聖公会の教会ということから、大統領もしばしば礼拝に通っていて、「大統領の教会」とも言われています。
礼拝は誰でも出席できますし、礼拝が行われていない間は自由に内部の写真撮影ができるので、気軽に立ち寄ってみてください。
パッケージツアーで参加する場合は、大抵南側のバルコニーがある方で記念撮影をして終わってしまいますので、ワシントンD.C.のツアーを予約した場合は是非とも望遠レンズ機能がついたカメラを持参して、ホワイトハウスをズームして撮影してください。
初めてワシントンD.C.を訪れ、ホワイトハウスを実際に目の前にすると、意外と小さいと思われる方が多いですが、小さいながらも建物には細かい装飾が施されていて、見ごたえ抜群です。
ペンシルヴェニア通り
ワシントンD.C.の目抜き通りであるこの道は大統領が就任した後に行われるパレードで有名な道です。中でも賀州国議会議事堂からホワイトハウスまでの間はテレビなどでもお馴染みの場所で、周囲にはFBIや旧郵政省ビル、自由の広場など、街歩きにはぴったりの場所です。
パッケージツアーで参加する場合はバスでの車窓観光になりますが、どちら側に座っていても見応え抜群の建物がたくさん立ち並んでいるので、移動しながらゆったりと目で愉しんでください。
個人手配やフリープランの場合は是非とも歩いて観光してください。また、時には通りからそれて脇道に入ってみると、フォード劇場や肖像画博物館など、ツアーではなかなか訪れないような観光スポットに行くこともできます。
キャピトル・ヒル
ナショナルモールの東側にそびえる合衆国議会議事堂がある一帯はキャピトル・ヒルと呼ばれており、議事堂を中心に南北に上下院の議員会館、東に最高裁判所都議会図書館、議事堂の南西には国立植物園があります。
合衆国議会議事堂は東西どちらからみても絵になるので、パッケージツアーで訪れた際には是非その外観をじっくり鑑賞してください。
個人手配やフリープランで訪れる方は是非イーストフロントの地下にあるビジターセンターに立ち寄ってみてください。そこには議事堂に関する展示物があってワシントンD.C.の歴史に関する知識を深められます。
また、時間がある場合は事前に予約することで議事堂の内部を見学することもできます。荘厳なロタンダ内部や、偉人たちの彫像が立ち並ぶ彫像ホールなど、見ごたえ抜群です。
ナショナルモールに点在する博物館群
ナショナルモールにはスミソニアンに加盟している航空宇宙博物館をはじめ、様々な博物館や美術館が点在しています。
中でもおすすめは、航空宇宙博物館とナショナルギャラリーで、アメリカが誇る航空宇宙開発の歴史や、世界中から集められた絵画や彫刻のコレクションを無料で観ることができます。
パッケージツアーでは航空宇宙博物館かナショナルギャラリーのいずれか、またはその両方、ちょっと高級なツアーの場合は自然史博物館に行けることもあります。
航空宇宙博物館ではライト兄弟が実際に飛行した時の機体やアポロ宇宙船などが展示されています。また、館内で販売している宇宙食は旅の記念に是非買っておきたいおみやげです。
ナショナルギャラリーでは、その優しい筆使いから多くの日本人に支持されているモネの作品や2018年から2019年にかけて東京と大阪で大盛況に終わったフェルメールの作品が展示されています。
個人で行く場合はスケジュールを自由に組めるので、思い思いにこれらの施設でじっくり過ごせます。自分のペースでじっくり芸術作品や貴重な展示物を鑑賞できるのは、個人旅行の醍醐味ですね。
ワシントンD.C.には見どころが盛り沢山
いかがでしたか?ワシントンD.C.は政治の街でありながら、世界中から様々な人や物が集まり、その結果たくさんの見どころが出来た、一大観光都市でもあります。
アメリカの他の都市と比べて街自体が比較的小さいので気軽に観光できますが、より効率よく移動するには現地のツアーに賢く参加したり、最初からパッケージツアーに申し込んでしまうというのも旅を愉しむ方法です。
⇨ 観光