日本からワシントンD.C.に行くには一般的にANAかユナイテッド航空の直行便を利用する事が多いと思いますが、これらの便を利用する場合、ワシントン市内から車で1時間ほど離れたところにあるダレス国際空港に到着することになります。
直行便なので乗り継ぎ時の心配はありませんが、ワシントンD.C.付近には市内からポトマック川を渡ってすぐのところにロナルド・レーガン・ワシントン・ナショナル空港という非常に便利な空港があります。
こちらの空港は規模が小さく、入国審査場もないので発着便のほとんどが国内線で、国際線は出発空港にアメリカの入国審査場があるところからの便しか発着していません。
もちろん、日本の空港にはアメリカの入国審査場がないので直行便を利用する場合はどうしてもダレス空港を利用することになります。
そこで市内へのアクセスが便利なレーガン空港を利用する場合は、一度アメリカのどこかで乗り継ぎをする必要があります。
今回は日本からワシントンD.C.への直行便は就航していないものの、ノースウエスト航空時代から日本人向けのサービスに力を入れてきたデルタ航空の新しくなった機内サービスを紹介します。
デルタ航空でワシントンD.C.に行く方は必見ですよ。
新しくなった機内サービスは航空業界の未来を示している
デルタ航空というとアメリカ系特有の大雑把なイメージを持たれるのではないでしょうか?
確かに考えようによってはそう捉えられたり、フレンドリーなどといった表現をされる方もおられるかと思います。
しかし、これらのイメージはあくまでも日本人の視点で観た時の感想であって、物事の本質を捉えたものではないと言って良いでしょう。
そもそも、飛行機で提供するサービスで一番大切なことは「乗客を目的地まで安全に運ぶこと」なのです。機内サービスは長時間の移動を少しでも快適に過ごしてもらおうと後から付け加えられたものなので、サービスの優先順位は二の次と言っても良いのです。
そのため、デルタ航空をはじめ、アメリカ系のほとんどの航空会社では日本人が期待するようなサービスは提供されてきませんでした。
しかし、デルタ航空は2016年ごろからエコノミークラスであるメインキャビンのサービスを徐々に見直し始め、スリッパの提供やアルコール飲料や、テキストメッセージの送受信無料化など、日本人が期待するような機内サービスにも力を入れるようになりました。
2018年には一部の上級会員にとってマイレージサービスの改悪がありましたが、その分使用機材を新しくしたり、新たな座席クラスであるプレミアムキャビンを設けたりと、ビジネスクラスと比べて手に届きやすい価格でより上質なサービスが受けられるようになったのも事実です。
そして2019年11月からメインキャビンのサービスを一新し、これまでにない体験ができるようになりました。
新しい機内サービスはウェルカムカクテルからスタート
ウェルカムドリンクといえばビジネスクラスなど、上級クラスの特権というイメージがありますが、デルタ航空の新しい機内サービスでは、全ての客席でウェルカムドリンクが提供されます。
メインキャビンで提供されるウェルカムカクテルは桃のピューレで作られたカクテル、ベリーニでアルコール飲料で21歳以上の乗客にのみ提供されますが、21歳以上でもアルコールが苦手な方は貰わなくても特に何も言われませんので、安心してデルタ航空を利用できます。
機内食の新しいスタイル
空の旅でいちばんの楽しみといえば、機内食という方も多いのではないでしょうか?
デルタ航空の新しい機内食は、これまでにない業界初のスタイルで提供されます。一般的に機内食というと四角いプラスチックのトレイがいくつもあり、その中に食事が少しづつ入っているイメージではないでしょうか?
メインキャビンで提供される新しい機内食は曲線をふんだんに用いたトレイの上に、これまでよりもボリュームアップした食事が盛り付けられています。
更に、これまでは「チキン or カツ」のようにメインしか選ぶ事ができませんでしたが、新しい機内食では前菜も選ぶ事ができるのです。特にアメリカ発の便で提供される事が多い「ハリッサシュリンプのサラダ」はダイニングウェブサイト、Eaterでも紹介され、デルタ航空の新たな名物と言っても過言ではありません。
デルタ航空に乗ったら是非食べておきたいですね。
機内食でもう一つのお楽しみといえばデザートですが、これまで機内食で出されていたものは四角くカットされたケーキがほとんどでしたが、こちらは残念ながら機内食の量が増えた分、割愛されてしまいました。
その分、夜食で提供されていたアイスクリームがデザートとして機内食の直後に出される形に変わりました。デルタ航空で提供されるアイスクリームは日本発の便では以前と変わらずハーゲンダッツ、アメリカ発の便では地域によってベン&ジェリーズか日本未上陸のマグナムでしたが、新しくなってからはベン&ジェリーズに統一された模様です。
また、機内食で注目したい点として、プラスチック製品を大幅に削減したことです。これまでの機内食ではトレイや食器だけでなく、それらを包んでいる袋にもプラスチックが使われていましたが、新しい機内食ではトレイや食器には再生可能なプラスチックが使われ、それらを包む袋はプラスチックから紙に代わり、食器を包む紙を広げて1枚はランチョンマットに、内側の白い紙はナプキンとして使えるようになりました。
到着前の食事はアメリカン・ブレックファストからコンチネンタルへ
デルタ航空で日本からワシントンD.C.に行く場合、デトロイトかミネアポリスで乗り継ぎすることになりますが、これらの路線はデルタ航空の中でも長距離路線になるので、機内食が3回提供されます。
以前は3回ある機内食のうち2回は本格的な食事でしたが、新しくなってからは到着前の食事はより簡略化され、コンチネンタル朝食に近い物に変わりました。コンチネンタルと言ってもクロワッサンの中身は目玉焼きとチェダーチーズが挟んであるので、そこそこボリュームがあります。
離陸後のスナックサービスはオンデマンドのセルフサービスへ
飛行機での移動中は地上にいる時よりもあまり体を動かす事がないので、あまりお腹が空くことはないのではないでしょうか?
離陸後のスナックが楽しみという方にとっては訃報ですが、今まで決められた量しかもらえなかったのが好きな時に好きなだけもらえるようになった上、自分で機体の最後尾まで取りに行くので、機内での運動に最適と言えるでしょう。
到着前はCAの挨拶とチョコレートのサービス
目的地に近づき期待が降下体制に入ると、CAが一人ひとりに挨拶をし、チョコレートを配ります。以前は搭乗口で軽く挨拶するくらいでしたが、新しくなってからは搭乗口での挨拶に加え、乗客一人ひとりに感謝の気持ちを込めてチョコレートのサービスが加わりました。
こういった小さな心遣いは多くの日本人にとって嬉しいのではないでしょうか?
総括、新しい機内サービスはSDGsへの取り組み
デルタ航空の新しい機内サービスは昨今話題になっているプラスチックゴミによる海洋汚染から地球環境を守る取り組みの一環でありながら、乗客一人ひとりに対してはこれまでにないサービスを提供することで、デルタ航空を利用するすべての乗客乗員に対して「Win Win の関係」を実現した、長期的に持続可能な取り組みと言えるでしょう。
このように環境や社会に対してより良い影響を与え、持続可能な取り組みを目指すことをSDGsと言いますが、デルタ航空が提供する新しい機内サービスはまさにこれを実現したばかりでなく、私たちに地球環境に配慮したエコツーリズムの新しい形を示していると言えるでしょう。
これからは「デルタ航空を利用する=地球に優しい航空会社で空の旅を満喫する」という事になると言っても過言ではありませんね。
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