旅先で味わう食事はどこか特別なひと時を与えてくれます。
日本でもアメリカ料理を味わえますが、あくまでも日本人向けに味付けされたものなので、やはり現地で食べるものには敵いません。
そのため、海外旅行で現地のレストランに行くと日本にいる時よりもつい多く頼んでしまいがちになってしまうのではないでしょうか。
いくら日本人にとって最も身近な国の一つであるアメリカであっても、レストランでの過ごし方は似て非なるものです。
そこで今回は、ワシントンD.C.のレストランで恥を欠かないために知っておきたいことを紹介します。
これを読んでおけば、アメリカのレストランで恥を欠かずに済むだけでなく、旅の思い出にワンランク上の彩りを添えてくれることでしょう。
目次
ワシントンD.C.のレストランに行くときにまず知っておくべきこと2選
レストランで恥を欠かないために知っておきたいことを紹介する前に、まず常識として抑えておきたいことを2つ紹介します。
一つ目は事前の予約についてです。
一般的に、海外のレストランでは事前の予約が必要と言われていますが、ワシントンD.C.のレストランに関して言えば、通常は必要ないというのが答えです。
そのため、街を歩いていて気になるお店を見つけたらふらっと気軽に入ることができます。
ただし、記念日の食事や、10人以上などの大人数で行く際は事前の予約をしておくのがマナーです。
特に、大人数でいきなりお店に入られた場合、お店側はその団体客のためにテーブルをセットしなければならなかったりして、他のお客様にも影響が出てしまいますので、大人数でレストランに入る際には必ず次戦の予約を入れましょう。
二つ目のレストランの常識は、チップです。
アメリカでいうチップは日本でいうお心付けとは全く違うもので、商品やサービスに対する価格の一部です。
そのため、チップの金額が相場を下回っていると商品やサービスの対する値段の一部を支払っていないことになってしまいます。
スタッフのサービスが悪かったとしても、チップは最低限の相場を守りましょう。
ワシントンD.C.のレストランで恥を欠かないために、お店の雰囲気にふさわしい服装で

レストランにはそれぞれコンセプトがあります。
提供する料理はもちろん、食器やテーブルなどの家具、レストランがある場所など、1つのお店をとっても、そこにはレストランが歩んできた歴史がぎっしり詰まっています。
特にワシントンD.C.には、建国時代から続くレストランが数多く建ち並んでいます。
そんな歴史あるレストランに、お店の雰囲気に相応しくない服装で入ってしまえば、正規の待遇を受けられなくなるだけではなく、最悪の場合入店すら断れれてしまう可能性があります。
せっかくの旅行でこんなことになってしまったら、旅そのものが台無しですよね。
レストランに行く際は、最低限の服装で入りたいものです。
では、どういう服装がレストランにふさわしいのでしょうか。
一般的に男女問わず、短パンやスウェットは完全にNGです。これさえ抑えておけば基本的に問題ありません。
特に夏場は気温が暑いため、現地の人もTシャツに短パンで過ごしていることが多いので、その流れでレストランに入ってしまいがちですが、現地の人はきちんとレストランにふさわしい服装に着替えてお店に入っています。
具体的に例を挙げると、女性はワンピース、男性は襟付きのシャツに色褪せていないジーンズが最低のラインといえるでしょう。
可能であれば、男性は薄手のジャケットにジャケットと同じ素材のズボンが理想的ですが、ワシントンD.C.の場合、最高級レストランであっても、そこまで求められることはほとんどありません。
席に案内されたらその場で飲み物を注文、食事はそのあとで

レストランに入店し、スタッフに席を案内されたらその場で飲み物を注文するのがベストです。
日本のレストランの場合、何も頼んでいなくても大概水とおしぼりを持ってきてくれますが、ワシントンD.C.をはじめ、アメリカでは水を含め、飲み物は有料ですので、席についた段階でオーダーします。
この時、メニューを見ないで即決するのがスマートですが、飲みたいものがメニューにあるかわからない場合などはメニューを見て決めたいことを伝えた上で飲み物のメニューを持ってきてもらいます。
食事のメニューはお店のコンセプトそのもの、メニューに沿った注文を

飲み物を頼んだ後はいよいよ食事の注文ですが、食べたい料理を順番構わずオーダーするのはあまり好ましくありません。
お店によって異なりますが、メニューにはほぼ前菜、メインディッシュ、デザートのカテゴリーに分けられていて、そこから好みによって1品や2品ずつオーダーするのが理想です。
注文の際は、前菜にシュリンプカクテル、メインでクラブケーキといった具合に料理名とどのタイミングで出して欲しいのかを伝えると、お店のスタッフにとっても負担が少なくなりますので、双方にメリットとなります。
また、多くの日本人はマメな気質と某テレビ番組の影響からか、メニューに書いてある料理名をそのまま読み上げてしまうことがありますが、ただでさえ日本人の英語は現地の人にとって聞き取りづらいことが多いので、メニューに書いてあることをそのまま読み上げるよりも、料理名だけを簡潔に伝えたほうがよりスマートです。
例えば、ワシントンD.C.の名物であるクラブケーキを注文する際、レストランによって味付けや添え物が異なり、メニューには「クラブケーキ〇〇味、××を添えて」などと表記されていることがありますが、この場合、そのまま読み上げるのではなく、単に「クラブケーキ」と伝えたほうがスタッフにもわかりやすいだけでなく、時間の短縮にもなります。
日本人の宴会は海外ではウケない?大人数で食事するときに気をつけたいこと

日本で宴会をする際、料金によってコースが設定されていて、その範囲内で提供される大皿の料理をシェアして食べるのが一般的ですが、アメリカのレストランでは通常そのようなプランはありません。
アメリカのレストランで宴会をする場合、通常メニューの最初の方にある大皿料理を注文し、後の前菜、メイン、デザートなどはそれぞれ個別に好きなものを注文するのが一般的です。
そのため、これらの通常メニューを日本よりも量が多いからといって数種類頼んで大勢でシェアするのは好ましくない上、スタッフ側からすると、一人当たりの消費金額の相場が異常なまでに低くなるので、一発で赤字客認定され、それ相応の対応になってしまうのです。
日本人客から見るとせっかく楽しみにしていたのに、雑な対応をされたという印象しか残らなくなり、それがアメリカ人のサービスという偏見になってしまっている、というのが多く見受けられます。
また、アメリカの多くのレストランでは宴会といっても大声で騒ぐことはなく、静かに料理と会話を愉しむのが一般的なので、そこに日本人が日本の宴会の流れで過ごされたら、レストラン側にとってお店の雰囲気を完全に壊されてしまい、日本人のイメージそのものにも影響が出てしまいます。
アメリカで大人数の宴会を開きたい場合はルーフトップやスポーツバー、ナイトクラブなど、大騒ぎしても周りに迷惑にならない場所で行いましょう。
ワシントンD.C.のレストランで恥を欠かないために知っておきたいことまとめ
日本人にとって一番身近な国の一つであるアメリカですが、知っているようで意外と知らないことがたくさんあったり、それによって大損をしてしまっていることがよくあるものです。
レストラン一つとっても、お店に入る時から出る時まで、日本とは全く異なり、知らなかったが故に大損してしまっているケースが多く見受けられます。
特にワシントンD.C.には世界中から様々な意味で一流の人が訪れます。
そんな一流の人が訪れる街で恥を欠かないためにも、次のことに気をつけながらレストランでの食事を愉しみたいものです。
- 事前の予約は基本必要ないが、記念日での食事や大人数で訪れる際は必ず予約する。
- チップはサービスの良し悪し関わらず、相場に応じた金額を支払う。
- 短パンやスウェットでの入店はNG、女性はワンピース、男性は襟付きのシャツに色褪せてないジーンズが最低ライン。
- 席に案内されたらその場で飲み物を注文、メニューを見て決めたい場合はそれを伝える。
- 料理を注文する際は各カテゴリーから1品、または2品ずつ注文し、料理名と出して欲しいタイミングを一緒に伝える。
- 注文する時はメニューを読み上げるのではなく、料理名を簡潔に伝える。
- アメリカのレストランで宴会をする場合は、事前の予約を入れた上で大声で騒いでも迷惑にならない場所で行う。
- 宴会で料理を注文する際は、大皿料理を数品頼んだ後、通常のメニューを個別に頼む。
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