ワシントンD.C.を訪れる際、多くの旅行者が訪れる定番のスポットとして知られるのが、アメリカ合衆国大統領官邸であるホワイトハウスです。しかし、ホワイトハウスのウエストウイングの向かいに佇むアイゼンハワー行政府ビルは、その存在がメディアであまり紹介されることがなく、意外と知られていない名所の一つです。そこで今回はアイゼンハワー行政府ビルの建物について紹介します。
ワシントンD.C.の見どころの一つ、アイゼンハワー行政府ビル
アメリカ合衆国大統領官邸であるホワイトハウスは、ワシントンD.C.を訪れる旅行者は必ずと言って良いほど訪れる定番スポットです。一方、ホワイトハウスのウエストウイングから小道を挟んで西側に位置するアイゼンハワー行政府ビルはメディアで紹介されることがほとんどないため、あまり知られていません。
アイゼンハワー行政府ビルとは
現在のアイゼンハワー行政府ビルは、副大統領の執務に加え、行政管理予算局と国家安全保障会議の事務局として使用されています。もともと国務省・陸軍省・海軍省の合同庁舎でしたが、ホワイトハウスのスタッフが増加したため、改装しながら行政ビルとして活用されています。
市内で最も美しい歴史的建造物
ホワイトハウスの西側に建つアイゼンハワー行政府ビルは、その独特な景観からワシントン市内で最も美しい歴史的建造物と言われています。
建築家アルフレッド・B・ミュレットによって1871年から7年間かけて第二帝政期様式で建造されました。これは17世紀のルネサンス様式をもとに、バロック様式をはじめとしたそれ以前のヨーロッパの建築様式を選択的に取り入れたもので、フランス第二帝政期に流行したことからその名がついています。
知る人ぞ知る、ホワイトハウスと並んで必見の観光スポット
観光客はその勇姿をホワイトハウスよりも間近で観ることができ、建物の詳細を心ゆくまで味わえます。
東側を除く3つの方向から眺めることができますが、おすすめのビュースポットは北側のペンシルヴェニア通りからと、南側からの眺めです。
北側からは目の前で建物を、南側からは手前に聳える第一歩兵師団記念碑と建物とのコントラストをそれぞれ愉しめます。