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アメリカ人にも意外と知られていない国歌制定の日、日本人に馴染み深いあの日との関係

日本で3月3日といえばひな祭りですが、アメリカでこの日は国歌が制定された日です。

冒頭のメロディーが印象的なアメリカの国歌『星条旗』は1931年3月3日、議会で正式に国歌として制定され、今日に至るまでアメリカ人の間で歌われ続けています。

戦火が絶えない中、夜通し星条旗が翻っていた、国歌誕生秘話

マクヘンリー要塞に掲げられていた星条旗

国歌が制定されたのは1931年ですが、この曲が生まれたのはそれよりもずっと前のこと、1812年から1815年の2年間にかけて繰り広げられていた米英戦争の最中です。

1814年、弁護士のフランシス・スコット・キーはイギリス軍に捕らえられていた友人の釈放交渉のため、ボルティモアにあるマクヘンリー要塞の沖合に停泊中のイギリス軍間に乗り込んだ際の出来事がきっかけとなりました。

最終的にキーも友人も解放されることになりましたが、イギリス軍の機密保持のため、軍艦で夜を明かすこととなり、夜通し砲弾が飛び交っていたにも関わらず、要塞に星条旗が翻っていたことに感動して即興で書かれた詩こそ、国歌『星条旗』の歌詞です。

歌詞の中にある”Gave proof through the night that our Flag was still there.”は、まさにキー自身の感情が滲み出ており、今日では全てのアメリカ人にとって自分達の国を象徴する旗がいつでもそばにあることを実感できる節となっています。

国歌が誕生したマクヘンリー要塞へワシントンD.C.から気軽に行ける

ユニオン駅

ボルティモアの沿岸にあるマクヘンリー要塞へはワシントンD.C.から日帰りで行くことができます。

ワシントンD.C.の玄関口であるユニオン駅から高速鉄道アセラエクスプレスとボルティモア市の交通機関を使えば約1時間半ほどで到着します。

アムトラックの場合は約2時間、長距離バスを使った場合は約3時間ほどかかりますが、その分料金が安めとなっています。

日本語ガイドによるツアーではマクヘンリー要塞以外の場所にも行ける

国歌が生まれた場所として知られるマクヘンリー要塞があるボルティモアは全米で最初に鉄道が開通した街としても知られ、市内には鉄道博物館があります。

また、野球界のレジェンド、ベーブ・ルースの生家や、小説好きなら誰もが知るエドガー・アラン・ポーの墓などもこの地にあります。

ボルティモアは日本からの直行便がないので、ワシントンD.C.と比べると日本人にはあまり馴染みがありませんが、ワシントンD.C.発のオプショナルツアーに参加すれば気軽に街を訪れることができます。

ワシントンD.C.にある国歌にまつわる重要な場所

国歌が生まれた場所といえばボルティモアのマクヘンリー要塞ですが、国歌の歌詞を書いたフランシス・スコット・キーは弁護士を勤めていた時、ワシントン市内のジョージタウン地区に住んでいました。彼が住んでいた家があった場所は、現在記念公園になっていて、1814年当時の星条旗が掲げられています。

敷地内には彼や国歌にまつわる碑文や胸像などが置かれていて、ジョージタウンの名所となっています。

公園がある場所はジョージタウンの中心街、M通りとキーブリッジの交差点沿いで、最寄りのバス停は34M、ワシントン市中心部からのアクセス時は33Mになります。

ワシントンD.C.とボルティモアで国歌誕生に思いを馳せる

国歌『星条旗』はキーによって書かれた詩、『マクヘンリー砦の防衛』に当時酒飲み歌として知られていた『天国のアナクレオンへ』のメロディーに合わせてアレンジされ、1814年10月14日”Star Spangled Banner”として出版されました。

その後、ハーバート・フーヴァー政権下の1931年3月3日、正式に国歌として制定され、アメリカの発展と共に国内外で広く歌われるようになりまはした。

ワシントンD.C.にある記念公園や、ボルティモアのマクヘンリー要塞を訪れた際は、是非国歌誕生に思いを馳せてみてください。

The Star-Spangeld Banner

O say can you see, by the dawn’s early light,
What so proudly we hail’d at the twilight’s last gleaming,
Whose broad stripes and bright stars through the perilous fight
O’er the ramparts we watch’d were so gallantly streaming?
And the rocket’s red glare, the bomb bursting in air,
Gave proof through the night that our flag was still there,
O say does that star-spangled banner yet wave
O’er the land of the free and the home of the brave?

On the shore dimly seen through the mists of the deep
Where the foe’s haughty host in dread silence reposes,
What is that which the breeze, o’er the towering steep,
As it fitfully blows, half conceals, half discloses?
Now it catches the gleam of the morning’s first beam,
In full glory reflected now shines in the stream,
‘Tis the star-spangled banner – O long may it wave
O’er the land of the free and the home of the brave!

And where is that band who so vauntingly swore,
That the havoc of war and the battle’s confusion
A home and a Country should leave us no more?
Their blood has wash’d out their foul footstep’s pollution.
No refuge could save the hireling and slave
From the terror of flight or the gloom of the grave,
And the star-spangled banner in triumph doth wave
O’er the land of the free and the home of the brave.

O thus be it ever when freemen shall stand
Between their lov’d home and the war’s desolation!
Blest with vict’ry and peace may the heav’n rescued land
Praise the power that hath made and preserv’d us a nation!
Then conquer we must, when our cause it is just,
And this be our motto – “In God is our trust,”
And the star-spangled banner in triumph shall wave
O’er the land of the free and the home of the brave.

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2017年、一般観光客としてホワイトハウスの内部を見学したのをきっかけに、ワシントンD.C.に旅行する日本人向けに当サイトを開設。ワシントンD.C.の魅力と旅を心から愉しむための裏技など、ここでしか手に入らない情報をお届けします。

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