世界中の有名建築物を25分の1で再現した東武ワールドスクエアには、アメリカを代表する建築物として、ホワイトハウスがあります。
このテーマパークにある建築物は、造営するにあたりスタッフが実際に現地に赴いて計測やスケッチなどをし、それらのデータを基に再現しています。
ホワイトハウスに関しては、セキュリティ上の利用雨などから実際に近くまで行くことはほぼ不可能ですが、当サイトを含め多くのメディアが取り上げ、画像などのデータが溢れていますので、それらを基に造営されています。
今回はホワイトハウスの中心にあるレジデンスの再現度を、実際にワシントンD.C.にあるホワイトハウスの内部を見学した当サイトの管理者が検証していきたいと思います。
目次
ホワイトハウスの中心にあるレジデンスを比較、実際の建物との相違点

テレビなどでよく目にする半円形のバルコニーがある場所は、大統領一家の居住スペースがあるため、レジデンスと呼ばれています。
地上4階、地下2階からなるこの建物は、地面に面した地階とステートフロアと呼ばれる1階部分が公的行事のためのフロア、2階と3階部分が大統領とその家族のためのフロアとなっています。
ホワイトハウスのレジデンスは、伝統的な西洋建築を基にしており、地面に面した地階の天井が最も低く、ステートフロアの天井が最も高くなっています。
そのため、窓の高さも異なり、その様子が見事に再現されています。
また、建物の外観を彩る装飾ですが、窓枠から南北の玄関、東西の壁面、イオニアモダン様式の柱に至るまで、忠実に再現されています。


東武ワールドスクエアのホワイトハウスが実際の建物と異なっている点
ホワイトハウスといえば真っ白な建物を連想することが多いですが、実際の建物はウィスパー・ホワイトと呼ばれる、クリーム色がかった白で塗装されています。
これは、太陽の光に反射した際に最も白く観えると言われている色で、ホワイトハウスを真っ白に見せるために選ばれました。


ホワイトハウスは実は真っ白ではないと紹介しましたが、もう一つ真っ白ではない場所があります。
元々この建物の外壁は砂岩でできており、完成当時は白く塗装されていませんでしたが、1814年8月、イギリス軍による焼き討ちにあい、外壁を残して全て失ってしまいました。
1817年に復建した際、当時の大統領ジェームズ・マディソンの命によって、外壁が白く塗られたことから「ホワイトハウス」と呼ばれるようになりましたが、その際、戦火にあった記憶を後世に残すために、建物の一部は当時の焼け焦げた姿のままにされています。


その場所とは北ポルティコのすぐ西側にある窓枠の下で、そこだけ全く異なった表情を見せていますが、東武ワールドスクエアにあるホワイトハウスの外壁は全て同じ色で塗装されています。
また、窓枠の奥にあるカーテンですが、公的行事で使用されるイーストルームやステートダイニングルーム、2階にある多くの部屋では、束ねられておらずそのまま垂直に垂れ下がっていますが、東武ワールドスクエアのホワイトハウスでは、すべての部屋のカーテンが束ねられています。


ホワイトハウス、そしてアメリカを象徴する星条旗とその頂点にあるもの
アメリカ人にとって自国の国旗である星条旗は、国そのものだけでなく、そこにやってくる人そのものを象徴していると言っても過言ではありません。
『多様性から一つへ』をモットーにしているアメリカの国旗は、異なる色がパッチワークで、星は刺繍で造られており、多様性そのものを表しています。

また、縦と横の比率は10対19で、ホワイトハウスに掲げられている星条旗は縦の長さが5フィート(約150センチ)、横の長さは9フィート6インチ(約2メートル90センチ)です。


そして、旗竿の頂点には金色の球体があり、その上に翼を広げた白頭ワシが北を向いています。

一方、東武ワールドスクエアにあるホワイトハウスの星条旗は、縦横比が国連規格の2対3、旗そのものはプリント、旗竿の頂点には何もありません。

新たな発見と旅の好奇心を掻き立てる東武ワールドスクエア
25分の1で再現され、ガリバーの目線で世界中を旅することができる東武ワールドスクエアは、実際に旅した方も、これから旅する方も色々な角度から愉しめるテーマパークとなっています。
⇨ その他
⇨ 観光