ガリバーの気分で歩いて世界1周ができる東武ワールドスクエア、そこにはワシントンD.C.を代表する建造物としてホワイトハウスがあります。
25分の1で再現されたホワイトハウスは、普段なかなか観ることのできない場所まで細かく表現されています。
今回はその中でもホワイトハウスの庭に注目しながら、実際にホワイトハウスの内部を見学したことがある当サイトの管理者が、その再現度について検証していきたいと思います。
2つのエリアからなるホワイトハウスの庭
ホワイトハウスの庭は主に北側と南側からなり、それぞれノースローン、サウスローンと呼ばれています。
ノースローンにはホワイトハウスの正面玄関がある他、そこから左右に弧を描くように伸びる車道と、それと並行して走る歩道があります。
それらの道はちょうど半円を描いたところで終わり、東側は出口専用の正門、西側はウエストウィングに続く道と合流して西側の正門に突き当たります。
半円を描く道の中央には、円形の池と噴水があり、その周りには季節の草花が植えられています。
一方、サウスローンには広大な芝生が中央を貫き、左右には大小様々な木々が植えられています。
こちらの庭にも道が張り巡らされており、半円形のバルコニーがある南ポルティコからノースローンと同様、左右に縁を描くように道が伸びていますが、こちらの道は半円を描いたあたりで道が二手に分かれ、それぞれサウスローンの敷地内を東西を走る道に合流します。
東西を貫く道は中央で南に弧を描くように曲がっているため、上空から観るとサウスローンの道は円を描くような形になっています。
円形の道の外側には9機の噴水があり、その周りには季節の草花が植えられています。
また、建物に近い方はそれぞれジャクリーン・ケネディ・ガーデン、ローズ・ガーデン、そして大統領執務室へと続く歩道が整備されています。さらに、ウエストウィングの南にはスイミングプールとバスケットボールのコートがあります。
視認性を最優先した東武ワールドスクエアのホワイトハウス
東武ワールドスクエアのホワイトハウスにも庭がありますが、こちらはテーマパークという性質上、建物の視認性を最も大切にした造りとなっています。
そのため、建物をより間近で鑑賞できますが、庭の一部は削られています。
まず、北側の庭ですが、こちらは建物付近で終わっていて、噴水や高い木はありません。
南側の庭は東西の道が削られていて、そのあたりで敷地が終わっています。
建物から縁を描くように伸びる道は、実際のものと比べてよりなだらかで大きな弧を描いています。そして、道が二手に分かれたところで敷地が終わっており、ホワイトハウスの庭を彩る噴水は完全に円の中に収まっています。
また、道から各建物にアクセスできる歩道は再現されていませんし、イーストウィングにあるジャクリーン・ケネディ・ガーデン、ウエストウィングにあるローズ・ガーデンもありませんし、レジデンス付近は、建物がより観やすいよう、高い木は植えられていません。さらに、ウエストウィングの南にあるスイミングプールとバスケットボールのコートも、こちらにはありません。
実際とは異なる各ウィングの車寄せ
ゲストが出入りするイーストウィング、そして大統領や政府関係者などの通用口となるウエストウィングには車寄せがあります。
イーストウィングの車寄せは建物から南北に伸び、円の4分の1を描いてそれぞれ東側の道に伸びています。また、玄関から直線上の場所には階段があり、歩行者はそこから東側の道に出ることができます。
東武ワールドスクエアにあるイーストウィングの車寄せは実際と同様に再現されていますが、歩行者用の道が再現されていません。
次にウエストウィングですが、こちらは車が頻繁に出入りすることから入口には円形のロータリーが整備されており、そこから北に向かって道が伸び、西側の正門へと続きます。
しかし、東武ワールドスクエアにあるウエストウィングの車寄せは円形のロータリーはなく、正門へと続く道も玄関に対して若干向かって右側にずれています。
娯楽性を重視するためにたどり着いた独自の庭
ホワイトハウスをはじめ、東武ワールドスクエアにある庭はほぼすべて完全に再現されていません。
これは、より間近で建物を観られるようにと、敢えて削った結果によるもので、そのおかげで私たちは実際よりも近くで建物を鑑賞することができます。
特にホワイトハウスはセキュリティ上の理由から中に入れる人はかなり限られています。
ここでは25分の1で再現された建物を、様々な角度から好きなだけ眺めていられます。
⇨ その他
⇨ 観光