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日本のホワイトハウスを徹底検証、その再現度に迫る(ウエストウィング編)

東武ワールドスクエアのホワイトハウスにはウエストウィングも再現されています。

ウエストウィングにはオーバルオフィスと呼ばれる大統領執務室をはじめ、閣議室や記者会見室など、テレビなどでお馴染みの場所が多数あります。

メディアで頻繁に映し出されるウエストウィングですが、その全貌が意外と明らかにされていません。

今回は東武ワールドスクエアのウエストウィングを、実際にホワイトハウスの中を見学した当サイトの管理者が実物と比較して再現度を検証していきたいと思います。

断片的にしか公開されていないウエストウィング

ホワイトハウスのウエストウィングには政治を行う上で非常に重要な場所が集中しています。

そのため、一般には公開されておらず、中に入るにはメディアを通して取材を申請する必要があります。

中で撮影できるのは大統領が外出する際に利用する北口付近と南側のローズガーデン、そしてウエストコロナードにある定例記者会見室のみで、オーバルオフィスで大統領が執務している様子や、各国の首脳と会談している様子などの映像は、すべてホワイトハウスが撮影したものを各メディアが買い取って使用しています。

東武ワールドスクエアにあるウエストウィング

多くの人に知られているホワイトハウスのウエストウィングですが、限られた場所しか公開されていないため、その全貌を知る人はかなり限られています。

そのため、東武ワールドスクエアにあるウエストウィングも憶測による再現が至る所で垣間見えます。

ホワイトハウスの中で最も重要な場所と言っても過言ではない大統領執務室は、屋根こそは再現されているものの、実際にはないレジデンスのバルコニーと同様の柱が造られていたり、肝心のオフィスの壁は屋根に沿ってそのまま楕円形をしていますが、東武ワールドスクエアのものは直角になってしまっています。

大統領執務室
大統領執務室の外観。その名の通り、外側も楕円形をしている。
東武ワールドスクエアの大統領執務室
東武ワールドスクエアにある大統領執務室の外観。実際とは異なり、屋根のみが楕円形で壁は直線、実際にはない柱が立っている。

次に、ウエストコロナードの北側にはメディアに提供する食事を作るためのキッチンがあり、コロナードから北に突き出ていますが、東武ワールドスクエアのウエストコロナードの北側は一直線になっています。

また、ウエストウィングは地下1階、地上2階からなる建物で、地下には大統領や閣僚などの食事を提供するキッチンや、緊急時の詰所となるシチュエーションルームなどがあります。

地下1階の西側は地上に面していて、そこから道路を隔ててアイゼンハワー行政府ビルに行くことができますが、東武ワールドスクエアではウエストウィングの地下は再現されておらず、西側の通用口はありませんし、実際にはない背の高い木が植えられています。

ウエストウィングの西側
ウエストウィングの西側。西側だけ地下1階は地上に面しており、出入り口から手前の道路を隔ててアイゼンハワー行政府ビルに行くことができる。
東武ワールドスクエアにあるウエストウィングの西側
東武ワールドスクエアにあるウエストウィングの西側。地下部分は再現されておらず、手前には背の高い木が植えられている。

ウエストウィングの正面に当たる北エントランスには左右にそれぞれ4つの窓、車寄せとなるファサードにはドーリア式の4本の柱と中央に両開きの白いドア、上部には大統領の紋章が掲げられており、その両サイドには窓があります。

一方東武ワールドスクエアのエントランスには左右にそれぞれ4つの窓とファサードはあるものの、ドアの形状が異なる上、両サイドには窓がありません。

ウエストウィングの正面玄関
ウエストウィングの玄関。普段大統領はこちらの玄関を使用する。
ウエストウィング
東武ワールドスクエアにあるウエストウィングの玄関。

厚いベールに包まれたウエストウィング

大統領執務室や定例記者会見室など、メディアでお馴染みの場所があるウエストウィングですが、それらがどの場所にあるかや、建物の全貌を知る人はかなり限られています。

そのため、ウエストウィングを忠実に再現するには私たちが普段目にする情報だけではなく、現地のメディアが発信する情報にも目を向ける必要があります。

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2017年、一般観光客としてホワイトハウスの内部を見学したのをきっかけに、ワシントンD.C.に旅行する日本人向けに当サイトを開設。ワシントンD.C.の魅力と旅を心から愉しむための裏技など、ここでしか手に入らない情報をお届けします。

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