テレビなどで映るホワイトハウスはレジデンスが中心ですが、内部の映像はイーストルームが映し出される機会が多いかもしれません。華やかなパーティーシーンから法案署名式などお堅いシーンまで、様々な国家行事が行われるのが、ここイーストルームです。ここではレジデンスとイーストルームの概要をご紹介します。
天井の高さに驚愕
ホワイトハウスはレジデンスとウエストウイング、イーストウイングからなります。地上4階、地下2階建てで、レジデンスのステートフロア(1階)は外国首脳など要人との会談や法案などの調印式、記者会見など様々な国家行事が行われるため、「国家フロア」と呼ばれています。
レジデンスのステートフロア(1階)だけ地面より高い場所に建っているので、南側から見ると1階であってもウエストウイングとイーストウイングの2階と同じ高さです。階段を上がりフロアに着くと、まずその天井の高さに驚きます。18フィートという天井の高さは、メートルにすると5メートルを優に超えます。
ホワイトハウスが着工したのは、初代大統領ジョージ・ワシントンの時代です。しかし当時の首都はワシントンD.C.ではなかったので、ワシントン大統領とマーサ夫人はここに住んだことはありません。初めてホワイトハウスに住んだのは、第2代大統領のジョン・アダムスでした。
ホワイトハウスの顔とも呼べる部屋「イーストルーム」
レジデンス地階のセンターホールにある階段を上がって東に行くと、イーストルームに着きます。イーストルームは、外国首脳など要人との会談や法案などの調印式、記者会見など様々な国家行事が行われる、まさにホワイトハウスの顔とも呼べる部屋です。
さらに大規模な集会を行う「バンケットルーム」として活用され、時には華やかなパーティー会場に生まれ変わりますが、日常はほとんど家具がありません。社交界の来客は、イーストウィングから入館し、木目調の玄関で手続きをすませた後、レジデンス地階のライブラリ、ヴァーメイルルームにそれぞれ通され、階段を上がってここイーストルームへと入ることになります。
見学ツアーに申し込むのがベスト
以前は割と気軽に見学できたホワイトハウスですが、テロ事件発生後は厳しくなってきました。ホワイトハウスの建物はギリシャ建築を反映したと言われる壮大な建物で、外観だけでも見ごたえはあります。でも、せっかくなので豪華絢爛な内装や天井の高さに驚いてみてはいかがでしょうか。ホワイトハウスに見学を申し込んでも日本大使館は受け付けていませんが、やはり連邦議会議員を通して申し込むツアーに参加するのがベストですよ。