栃木県日光市にある東武ワールドスクエアには25分の1で再現されたホワイトハウスがあります。
ホワイトハウスといえば半円形のバルコニーがあるレジデンスがあまりにも有名ですが、そこから翼を広げるように建物が横に伸びており、それぞれイーストウィング、ウエストウィングと呼ばれています。
今回はイーストウィングの再現度について、実際にホワイトハウスに入ったことがある当サイトの管理者が検証していきたいと思います。
ゲストの玄関口となるイーストウィング
ホワイトハウスの東側を占めるイーストウィングは、大統領に招かれたゲストが最初に通るエリアとなっていて、見学ツアーの参加者も同じルートを辿り、レジデンスへと向かいます。
イーストウィングを象徴する長い回廊の北側には、大統領一家専用の映画館があり、東側の建物の2階にはファーストレディの執務室があります。
そして、地下には緊急時に備えて各シェルターがあり、重要な場所となっています。
イーストウィングの南側は大きな窓が採用されており、そこからはレジデンスと半円形のバルコニー、そしてジャクリーン・ケネディ・ガーデンを見渡すことができます。
東武ワールドスクエアにるホワイトハウスもイーストウィングが再現されており、開放感あふれる窓をはじめ、エントランスの様子などを観ることができます。
実際のホワイトハウスと異なる点について
ホワイトハウスは世界をリードする大統領の官邸というだけあって、建物周辺は厳重な警備で固められています。
そのため、一般の観光客は敷地の外から遠目に建物を眺めることになるため、ホワイトハウスの全貌を見ることはできません。
特に東西に伸びる建物は、レジデンスに比べて高さが低く周囲は高い木に囲まれているので、よほど注意深く観察しないと見過ごしてしまうほどです。
これらのことから、東武ワールドスクエアにあるホワイトハウスのイーストウィングは、実際のものと異なっている点がいくつかあります。
まず、イーストウィングを象徴する大きな窓の格子ですが、実際のホワイトハウスの窓は中央に他よりも太い縦の格子が1本、左右の窓にはそれぞれ2本、そして横の格子は4本あります。
また、床と窓の間にはエアコンが設置されているため、外から見た時、地面と窓の間に少しだけ壁になる部分があります。
一方、東武ワールドスクエアのホワイトハウスでは地面から天井まで全面窓になっており、縦の格子の数も2本足りません。
次に窓の数についてですが、実際のホワイトハウスにはイーストウィング西端のビジター・ホワイエの南側にフレンチドアがついた窓枠と両サイドに5分の1枚(上記の窓の格子で区切られた5分の1相当の細い窓。)、回廊には西詰で8枚と5分の1枚、ガーデン・ルームの南側に1枚と両サイドに5分の1枚、西側にはビジター・ホワイエと同じパターンのフレンチドアがついた窓枠があり、そこからジャクリーン・ケネディ・ガーデンに出られます。
ただし、東武ワールドスクエアのホワイトハウスでは同じパターンの窓が一律で並んでおり、その数も実際のものと比べて多くなっています。
開放的でありながら、外からは見えにくいイーストウィング
大統領に招かれたゲストが必ず通るイーストウィングは、ホワイトハウスの中でも開放的な空間となっており、南側の大きな窓がそれを示しています。
ただし、周りは高い木々に囲まれているので、外からその様子を伺うことはできません。
開放的でありながら、ゲストの安全性を守る、それがイーストウィングの役割です。
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