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添乗員同行ツアーでワシントンD.C.に行くコースの取り扱いについて

見どころがたくさんあり、アメリカの歴史と文化を肌で感じることができるワシントンD.C.ですが、旅の方法次第で愉しさが倍増したり、逆に半減したりしてしまう街でもあります。

多くの日本人にとって、アメリカ旅行といえばハワイ、その次にハリウッドやサンタモニカなどがあるロサンゼルス地域、ニューヨークなどが人気の滞在先ではないでしょうか。

一方、ワシントンD.C.はというと、しばしばこれらの都市の影に隠れてしまい、政治やスミソニアン博物館などに興味がある方以外は、あえて滞在することはほぼないと言えるかもしれません。

現に、多くの旅行会社で販売されているパッケージツアーの多くはワシントンD.C.をメインに周るコースというのは扱っていませんし、あったとしても添乗員は同行しないフリープランであることがほとんどです。

しかし、人気がないからといって有名な観光スポットだけをザッと見て終わってしまうのは非常にもったいないこと、今回は添乗員同行ツアーでワシントンD.C.を訪れるときに知っておくべきことを紹介します。

ワシントンD.C.はニューヨークのおまけ?添乗員同行ツアーの仕組みについて

ニューヨーク

海外旅行初心者にとって、添乗員同行ツアーはメリットがたくさんあります。

添乗員同行ツアーについては、すでに他の記事でも紹介していますので、ここではあえてメリットは紹介しません。

また、何度も海外旅行をしている方でも、様々な意味で楽をしたいという方も、個人旅行ではなく添乗員同行ツアーを申し込むことが多いです。

このことから考えても、ワシントンD.C.に行くツアーに関しては、東海岸の主要都市も1回のツアーで巡り、広く浅く観光したほうが、ツアー参加者によりウケがいいという考え方になり、結果的に日本人に比較的人気のニューヨーク観光がメインになり、ワシントンD.C.とその他の都市はおまけ扱いのようになってしまうと言えます。

添乗員同行ツアーができるまで

より多くの日本人にウケるためのコース選定によって、ワシントンD.C.がニューヨークのおまけになってしまうことが多い添乗員同行ツアーですが、そもそもどのようにして1本のツアーが出来上がるのでしょうか。

一般的にパッケージツアーと呼ばれる旅行商品は、その名の通り航空券やホテル、現地の観光などが一つのパッケージになっていて参加者はそれを選ぶことで旅に関する様々な手配から解放されている、いわゆるバンドル商品のことです。

そのため、パッケージツアーを企画する旅行会社は航空券やホテル、現地の観光などを指定の取引先から仕入れてツアーを組み立てています。

ワシントンD.C.に行くツアーに関して言えば、次のような商品を仕入れて1本のツアーとして販売されています。

ユニオン駅のメインホール
  • 日本とアメリカ間の航空券
  • ボストン、ニューヨーク、ワシントンD.C.(タイソンズコーナー)にあるホテル
  • これらの都市の1日市内観光ツアーと、フィラデルフィアとボルティモアの半日市内観光ツアー
  • ニューヨークで自由時間にオプションとして用意するツアー
  • 各都市を移動するバス
  • レストランなど

これらの商品はもちろん個人で手配することもできますが、手間がかかるのと、全く同じコースを個人で組み立てた場合、非常にコストがかかってしまいます。

ワシントンD.C.がメインの観光地になれない理由

このように、1本の添乗員同行ツアーの裏には、多くの人や商品の動きがあって成り立っています。

もし、ワシントンD.C.をメインで周るコースを組み立てようとすると、より多くのツアーやレストランを仕入れなければならないため、滞在日数がさらに伸び、それに伴って旅行代金の一気に跳ね上がってしまうでしょう。

逆に、コストを削減しようとしてニューヨークでの時間を削ってしまうと、ニューヨークに行きたい多くの日本人旅行客が離れてしまい、旅行会社にとって機会損失になってしまいます。

そのため、添乗員同行ツアーでのワシントンD.C.の立ち位置は、どうしてもニューヨークのおまけ的な存在になってしまうのです。

どうしてもツアーでワシントンD.C.に行きたい方へ

添乗員同行ツアーではワシントンD.C.がメインになることはほぼありませんが、お手頃な値段でワシントンD.C.をより深く満喫したい方は、フリープランをおすすめします。

フリープランは航空券とホテル、現地空港とホテル間の送迎のみがパッケージになっているツアーで、基本的に見地の観光はついていません。

また、多くのフリープランは1都市滞在型なので、より深くワシントンD.C.を満喫することができます。

フリープランには添乗員は同行しませんが、日本語ガイドが案内する現地ツアーを別に申し込むことで、添乗員同行ツアー並みの自分だけのオリジナルツアーに仕上げられるのが最大のメリットといえるでしょう。

客層によって棲み分けされている、パッケージツアーでのワシントンD.C.の取り扱い

ワシントンD.C.は合衆国の首都でありながら、日本人にとってあまり人気がないことから、どうしてもニューヨークの影に隠れてしまいます。

そのため、添乗員同行ツアーでワシントンD.C.に行くと、多くの方にとっては有名スポットを広く浅く観光できますが、より深く愉しみたい方にとっては、物足りないと感じてしまうでしょう。

旅行会社もそういう方に向けて添乗員同行ツアーとは別に、フリープランを販売することで、そのようなニッチな顧客層の期待にも応えています。

ワシントンD.C.に旅行する際には、自分の用途に応じて旅行スタイルを決めましょう。

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世界の一流が集まる街、ワシントンD.C.へ。

CrossGateway

CrossGateway

2017年、一般観光客としてホワイトハウスの内部を見学したのをきっかけに、ワシントンD.C.に旅行する日本人向けに当サイトを開設。ワシントンD.C.の魅力と旅を心から愉しむための裏技など、ここでしか手に入らない情報をお届けします。

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