日本発着のワシントンD.C.に行くパッケージツアーは、そのほとんどがニューヨークなど東海岸の大都市を周遊する行程の一つとして組まれています。
そのため、ワシントンD.C.に滞在するのは1日か2日程度しかありません。
ツアーの内容としては、ホワイトハウスやリンカーン記念堂などの王道スポットを巡る市内観光で、その後で航空宇宙博物館やナショナルギャラリーなどの博物館や美術館を見学するものとなっています。
一見するとパッケージツアーに参加した場合、ワシントンD.C.滞在中は自由時間がないように思えますが、指定の範囲内での自由時間や、添乗員との交渉次第で大幅に自由時間を確保することもできますので、ワシントンD.C.滞在中の自由時間を有効活用する方法を紹介します。
目次
パッケージツアーの自由時間にはいくつか種類がある
航空券やホテルはもちろん、現地での観光もセットになっているパッケージツアーのほとんどは、参加者個人の自由が利かないことが多いですが、中には自由時間を売りにしたものもあります。
ワシントンD.C.に行くツアーに関して言えば、スミソニアンに加盟する博物館に行くことを売りにしていて、博物館滞在中は自由に見学できる場合がありますので、その間はある意味自由時間と言えます。
また、最近では見学する博物館自体を変更することも可能なツアーもあり、その場合は集合時間と場所を指定されますので、それまでの間は個人の自由時間となります。
ワシントンD.C.での自由時間の種類
指定範囲内での自由時間:
美術館や博物館などを見学する際、あらかじめ指定された施設内で自由に見学できる。ただし、個人の判断で指定の施設から出ることは原則できない。
指定時間内の自由時間:
あらかじめ集合場所と時間を指定され、それまでの間は個人の判断で行動できる。ワシントンD.C.に関して言えば博物館滞在の時間に設定されていることが多いので、ナショナルモールからあまり遠く離れた場所には行きづらい。
それぞれの自由時間でおすすめの過ごし方
ワシントンD.C.に行くパッケージツアーの指定範囲内での自由時間、または指定時間内での自由時間には、それぞれにおすすめの過ごし方があるので紹介しておきます。
指定範囲内での自由時間
このタイプの自由時間では、原則指定された施設の外には出ることはできないので、施設内を心ゆくまで愉しむことが重要なポイントです。
滞在先が指定されているということは、参加者である私たちにとってある意味事前の情報収集がしやすいので、出発前に目的の展示物がある場所などをしっかり把握することで、現地で余計な時間を費やさずに済み、限られた時間内で効率的に愉しめることになります。
指定時間内での自由時間
あらかじめ集合時間と場所が指定され、それまでの間個人で自由に動けるこちらのタイプでは、現地の移動手段を把握することが最も重要な鍵となります。
例えば、指定の集合場所が航空宇宙博物館前で、それまでの間合衆国議会議事堂の中を見学したい場合、博物館と議事堂館の移動手段を事前に調べなければなりません。
この場合、徒歩で移動するのと地下鉄で移動するのとでは、断然地下鉄を使ったほうが移動時間を短縮でき、より長い時間議事堂の中を見学できるので、集合場所である博物館から最寄駅までの道のりや、地下鉄の時刻などを事前に調べておくことが愉しめるか否かの分かれ道となります。
さらに自由な時間が欲しい方は一時離団の検討を
パッケージツアーは原則日本出発時から帰国時まで、参加者の事情で一時的に離団することはできませんが、現地の事情や添乗員の裁量などによって可能となる場合があります。
自由時間が欲しいという理由での一時離団は、参加者の都合で一時的にツアー行程を放棄するので、差額の返金やツアー代金そのものが安くなることはありません。
これらを理解した上で一時離団した場合は、かなりの自由時間を獲得できるので、行動範囲がさらに広がります。
ただし、観光地の入場料や移動にかかった交通費、食費などはすべて個人負担となり、トラブルに遭った際も自己責任となります。
それぞれの種類に応じた自由時間で充実した旅を
パッケージツアーで行くワシントンD.C.は一見すると自由に過ごせる時間はないように思えますが、博物館内を自由に見学できたり、指定の時間内で自由行動ができたりするので、どのタイミングでどのような自由行動ができるのかを事前に把握しておくことが大切です。
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