合衆国の首都にして、いまもなおその歴史を刻んでいるワシントンD.C.。この魅力ある街に日本から行くにはいくつかの方法があります。今回は日本からワシントンD.C.へのアクセス方法について、到着する空港の特徴を交えながら、それぞれのメリットとデメリットを紹介していきます。
どこの空港に到着する?ワシントンD.C.の近くにある3つの空港のメリットとデメリット
まず、ワシントンD.C.に行くにはどこの空港に到着するかを決めることでしょう。
ワシントンD.C.の近くには3つの空港があって、市内から近い順番に、ワシントン・ロナルド・レーガン・ナショナル空港(DCA)、ワシントン・ダレス国際空港(IAD)、ボルティモア・ワシントン・サーグッド・マーシャル国際空港(BWI)があります。この中で、日本からの直行便が出ているのはダレス空港で、多くの人はここを選ぶことでしょう。
日本からの直行便でアクセス抜群、時間帯も選べるワシントン・ダレス国際空港(IAD)のメリット
ここ、ダレス空港は現在、ANAとユナイテッド航空が就航していて、ANAは午前中に、ユナイテッド航空は夕方に到着するので、時間帯を選べるのも魅力的です。
初日から観光したい方はANAで到着して、空港に隣接しているスミソニアン国立航空宇宙博物館の別館を観光してから市内にアクセスするということもできます。
日本から長時間のフライトで疲れるので、初日はゆっくり休んで2日目から観光したい方はユナイテッド航空で到着してホテルに直行、なんていうのもありです。ただ寝るだけのホテルではなく、滞在先も観光地の一つとして愉しむことができれば、きっと素晴らしい思い出になるでしょう。
日本からの直行便もあるワシントン・ダレス空港は便利で魅力あふれる国際空港
市内からは遠い、ワシントン・ダレス国際空港(IAD)のデメリット
日本からの直行便は2つ就航し、時間帯も選べるダレス空港。しかしながら、ダレス空港はワシントン市内から離れていて、車だと約1時間はかかってしまいます。日本でいう成田空港(NRT)と同じような感じで、ANAで午前中に到着したとしても、入国手続きを済ませ、市内に到着するのは午後になりますし、スミソニアンの別館に立ち寄る場合は夕方になっていることでしょう。
市内からポトマック川を渡って目と鼻の先、ワシントン・ロナルド・レーガン・ナショナル空港(DCA)のメリット
レーガン空港の魅力は何と言っても市内から最も近い場所にあるということでしょう。ワシントン市内から南西部を流れるポトマック川を渡ってすぐの場所にあるレーガン空港は日本の羽田空港(HND)のようにアクセスが抜群で地元の人たちが多く利用しています。
レーガン空港のもう一つの魅力として、お土産やさんをはじめとしたショッピングスポットの多くが保安検査を通過する前に立ち並んでいるので、空港自体がショッピングモールにもなっています。レーガン空港に到着してその日のうちにお土産を買って、あとはじっくり旅行を愉しむ、なんていうこともできてしまいます。
ワシントン市街からポトマック川を渡ってすぐのレーガン・ナショナル空港を徹底解剖
ほぼ国内線しか就航していない、ワシントン・ロナルド・レーガン・ナショナル空港(DCA)のデメリット
ワシントン市内から近く、多くのショッピングスポットがあるレーガン空港、一見すると魅力的な空港ですが、レーガン空港はワシントンD.C.圏内にある3つの空港の中では最も小さく、ほぼ国内線しか就航していないので、日本からここに到着するには合衆国国内の何処かの空港で一度入国手続きを済ませてから、国内線に乗り換えなければなりません。
一度乗り継ぎをするので、到着はどうしても夜になってしまいます。レーガン空港は、初日は観光しないでゆっくり休みたい人向けの空港と呼べるでしょう。
ワシントンD.C.だけではない、チェサピーク湾に面した港街にあるボルティモア・ワシントン・サーグッド・マーシャル国際空港(BWI)のメリット
マーシャル空港はチェサピーク湾に面した港街、ボルティモアにある国際空港です。ボルティモアは国歌『星条旗』の舞台となったマクヘンリー要塞や、野球界の伝説の人となっているベーブ・ルースの生家など、ワシントンD.C.とはまた違った魅力がある街です。
ワシントン市内へは車で約1時間、電車でも約1時間半とダレス空港とほぼ距離感は一緒となっています。マーシャル空港を選ぶ人はワシントンD.C.だけではなく、ボルティモアも観光したい人向けの空港と言えるでしょう。
ワシントン市内から遠く、日本からの直行便がない、ボルティモア・ワシントン・サーグッド・マーシャル国際空港(BWI)のデメリット
ワシントンD.C.とはまた違った魅力がある港街ボルティモア、この街にあるマーシャル空港はボルティモア観光にはうってつけですが、ワシントン市内からは遠く、日本からの直行便もないので、ワシントンD.C.をメインで観光したい人には利便性がありません。
ワシントンD.C.圏内にある3つの空港
ワシントンD.C.圏内には3つの空港があって、どれも魅力溢れる空港となっています。到着する空港の選び方として、直行便で行き、午前中に到着して初日から観光したい場合、夕方に到着して初日はゆっくり休みたい場合はダレス空港、直行便だと長時間のフライトで疲れるので、途中でどこかの空港に降りてそこでリラックスしたい場合はレーガン空港、ワシントンD.C.だけでは物足りない、ボルティモアも観光したい場合はマーシャル空港と言ったような選び方をするのがベストです。
ワシントンD.C.に行く際にはぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか?
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