アメリカ合衆国の首都、ワシントンD.C.には日本の東京ほどではありませんが、地下鉄が走っていて主要な場所に効率よくアクセスすることができます。
海外の地下鉄というと「治安が良くない」イメージがあると思いますが、ワシントンD.C.の地下鉄は他の都市と比べても治安は格段に良く、車内や駅構内も清潔そのものです。
今回は地下鉄を使ってワシントンD.C.を観光する方法をお届けします。
核シェルターの機能を持つ地下鉄の駅
ワシントンD.C.を走る地下鉄の多くは旧ソ連との冷戦時代に作られたもので、核シェルターの役割を果たしています。そのため、有事の際はそこに避難し安全な場所に移動できるようになっています。
核シェルターの機能を持ってるので、地上から駅のホームにたどり着くまで長い階段やエスカレーターを下って行くことになります。地下鉄に乗る際にはそういった意味でも、できるだけ身軽な格好で移動したいですね。
日本製の電車も走っている、ワシントンD.C.の地下鉄
海外の地下鉄というと薄暗いイメージがあるのではないでしょうか?
ワシントンD.C.の地下鉄も日本の車両と比べて照明は若干暗いですが、車両のリニューアルが進められていて、新しいのはなんと日本の日立が造っているのです。
日立製の車両は形こそ、それまでのと同じですが中の照明はクリーム色から昼光色に変更されていて、日本人には馴染み深い明るさになっています。これは好みが分かれるところですが、多くの日本人にとって明るい車内は安心して利用することができるでしょう。
地下鉄の主な駅と周辺の観光情報
では、ここからは主な駅と周辺の観光スポットについて紹介していきます。
ユニオン駅
アムトラックが停車し、全米からのアクセスがある市内最大のターミナル駅であるユニオン駅にはレッドラインが乗り入れています。
ここから南に行くとキャピトル・ヒルがあり、合衆国議会議事堂を始め、議会図書館、最高裁判所などに行くことができます。また、ペンシルヴェニア通りを歩いてホワイトハウスに行く際にもこの駅が便利です。
メトロセンター駅
レッドライン、ブルーライン、オレンジライン、シルバーラインが乗り入れているメトロセンター駅は市内最大の地下鉄のターミナル駅です。この駅はダウンタウンの中心にあり、大手老舗デパートのメイシーズを始め、数多くの店が軒を連ねています。また、駅から2ブロック東に行った10番通り沿いにはフォード劇場があります。
スミソニアン駅
メトロセンター駅から南に2駅目のスミソニアン駅にはブルー、オレンジ、シルバーラインが乗り入れています。駅名にスミソニアンとありますが、スミソニアン協会本部ビルからは若干離れていて、農務省ビルの一画にあります。
この駅からインデペンデンス通りを西に向かって歩いていくと合衆国ホロコースト記念博物館、さらにそこから北西に向かうとワシントン記念塔に行くことができます。
ランファンプラザ駅
スミソニアン駅から1駅のこの駅の最寄り観光スポットは航空宇宙博物館とアメリカン・インディアン博物館です。航空宇宙博物館は日本人にも馴染みがあり多くのツアーに組まれている観光スポットですが、個人旅行で地下鉄を使ってアクセスすれば自由に観て周ることができますのでおすすめです。
マクファーソン・スクエア駅とファラガット西駅
この2つの駅からはホワイトハウスの北側にアクセスすることができます。マクファーソン・スクエア駅はホワイトハウスから北東、ファラガット西駅はホワイトハウスから北西の位置にあるので、お好みに応じて利用してください。
フォギーボトム駅
フォギーボトムは大学や付属の研究機関があるため、学生の街として知られています。そのためか、駅周辺にはしないでも比較的リーズナブルな宿泊施設が多く、観光の拠点にする方も多いのではないでしょうか。
また、駅の北にあるワシントン・サークルからK通りを西に進むとジョージタウンがありますので、ちょっと足を伸ばしてみるのも良いですね。
デュポンサークル駅
メトロセンター駅からレッドラインで2駅のデュポンサークル駅周辺にはおしゃれの店や24時間営業の薬局などがあり、ナイトライフを愉しめます。また北西に伸びるマサチューセッツ通りには多くの大使館が建ち並んでいるため、エンバシーロウとも呼ばれています。
アダムズモーガン駅
デュポンサークル駅から北に1駅のアダムズモーガン駅の東には動物園があります。この動物園はスミソニアン協会に加盟している施設なので、入園料はなんと無料です。無料の動物園ですが、広大な緑地帯にゾウやパンダをはじめ、数多くの動物が自然に近い環境で展示されています。
また、この駅から車で西に3分ほど行くとワシントン大聖堂に行くことができます。丘の上に建つ荘厳なネオ・ゴシック建築の大聖堂は必見ですよ。
SmarTripで楽々移動、地下鉄で巡るワシントンD.C.
いかがでしたか?ワシントンD.C.の主な観光スポットには地下鉄で行くことができるので
す。地下鉄を利用する際はSmarTripと呼ばれるSuicaのようなタッチ式のカードを購入する必要があります。SmarTripの買い方や使い方についてはこちらの記事をご覧ください。
また、ワシントンD.C.の地下鉄は地元の方も多く、夜の遅い時間帯でも安心して乗ることができます。
地元の人のようにワシントンD.C.の地下鉄を乗りこなしてみてはいかがでしょうか。
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