日本では有事の際でも基本的に政府機関が閉鎖されることはありません。しかしアメリカでは民間企業で行われるストライキと同じような感覚でしばしば政府機関が閉鎖されます。
ワシントンD.C.で観光するといえば首都ということから、政府機関には必ずと言って良いほど訪れますし、それなしではワシントンD.C.に行ったとはいえないくらいです。
しかし、たまたま行った時に政府機関が閉鎖されていてほとんど楽しめなかったというのでは、せっかくの旅行も台無しですよね。
そこで今回は政府機関が閉鎖された時にワシントンD.C.を愉しむ方法を紹介します。
目次
政府機関が閉鎖されると観光客にどんな影響が出るのか
ワシントンD.C.にある政府機関といえば、ホワイトハウスや合衆国議会議事堂、各省庁などを思い浮かべるかと思います。しかし、政府機関が閉鎖されるとなると、それらの建物だけではなく、国が運営している施設や、国の援助を受けている施設も閉鎖されてしまうのです。
例えば「国立」という名前がつく建物はほぼ間違いなく閉鎖されます。国立美術館、国立公文書館、国立植物園などが代表的ですね。
それから、国の援助を受けている施設ですが、スミソニアン協会もその一つです。なので、残念ながらスミソニアン協会に加盟している美術館、博物館なども閉鎖されます。代表的なのは航空宇宙博物館、動物園などです。
ここまで閉鎖となると、市内にあるほとんどの見どころが観光スポットから外さなければなりません。ではそんな時、どうやってワシントンD.C.を楽しんだら良いのでしょうか。
乗り降り自由の観光バスを活用して政府機関の建物の外観を一気に巡る
ワシントンD.C.には政府機関の建物がこれでもかと言わんばかりに建ち並んでいます。それらを全部まわるには相当な時間が必要で、1回の旅行では到底見切ることができません。
しかし、これらの施設が全部閉鎖されるとなれば、当然中に入ることができませんので、外から建物を観るだけになります。
そこで施設の閉鎖を逆手にとって観光バスで一気に観てまわるのです。普段は行きたい場所で途中下車して中に入って愉しむところを、バスに乗ったまま外から眺めるので、現地で歩く頻度も減りますし、何よりどこで下車したらいいのか迷ったりすることもありません。
事前に下調べする手間が格段に減りますので、ワシントンD.C.の代表的な場所を一気に観てまわりたいという方には、実は最適な愉しみ方といえます。
教会に行く
政府機関を観てまわるだけでは物足りない方は教会に行ってみてはいかがでしょうか。
アメリカにはたくさんの個性豊かな教会があり、ワシントンD.C.でも街をちょっと歩いただけで教会を目にすることができます。
教会は国の支援を受けていませんので、政府機関が閉鎖されたとしても常に開かれた場所としてあなたを迎えてくれます。これは建国の精神に基づくもので、「教会と国家は一体ではなく、別のものとして互いに在るべきである。」という政教分離の思想から来ています。
中でもオススメなのがワシントン国立大聖堂です。国立という名前がついていますが、実際には国の支援を一切受けていませんので常に解放されています。
ナショナルモールから離れた場所にあるので、アクセスはあまりよくありませんが、ネオゴシック建築の壮麗な建物は必見ですよ。
オプショナルツアーで郊外の街に行く
ワシントンD.C.の観光名所が閉鎖されているのであれば、いっそのこと郊外の街に行ってしまいましょう。
そうすれば施設の閉鎖で観光難民になることなく、旅先を愉しめますし、ワシントンD.C.とはまた違った魅力を発見できるでしょう。
ワシントンD.C.からちょっと郊外に出ると緑豊かな大自然や建国当時の面影をそのまま残す街など、個性豊かな世界が広がっていますよ。
いつでも愉しめるワシントンD.C.
ワシントンD.C.の観光といえば政府機関と言って良いほど、定番スポットになってる施設ですが、それらが閉鎖された場合でもワシントンD.C.を愉しむ方法はいくらでもあります。
予定していた場所に行けなかった場合、ちょっと視点を変えて別の方法で観光を愉しんでみてはいかがでしょうか。
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