ワシントンD.C.は、合衆国の首都として、多くの歴史的建造物が立ち並ぶ美しい街です。中でも、マジックアワーの時間帯に、建造物が柔らかな光に包まれ、美しい色彩を放つ様子は、一度は観ておきたい光景です。今回は、ワシントンD.C.でマジックアワーに撮影するのにぴったりな、おすすめの観光スポットを5つご紹介します。
薄明の光景を愉しむ「マジックアワー」とは?
まずは、マジックアワーとは何か、その特徴についてご紹介します。マジックアワーは、日没後や日の出前の時間帯で、太陽が水平線から6度以下の角度に位置する時に起こる自然現象です。この時間帯の光は、日中の強い光と違い、柔らかく、暖かみがあって美しい色彩を放ちます。また、地平線に対して0度から-4度の時間帯は、ブルーアワーと呼ばれ、空が深い青色に染まる特徴があります。
マジックアワーに訪れる観光スポットの条件について
ワシントンD.C.には数多くの観光スポットがありますが、マジックアワーに美しい写真を撮るには幾つかの条件があります。
まず、建物の正面ができるだけ東西のいずれかを向いていることです。季節によって変わりますが、太陽は東から昇って西に沈むので、建物の正面は朝夕の陽の光が降り注ぐ東か西向きにあることが必要です。
次に、建物の外壁の色ですが、陽の光が照らす色を純粋に愉しむためには、外壁の色は白系であることです。
ワシントンD.C.は街の区画がほぼ東西南北正確で、白い外壁の建物が多いので、マジックアワーの写真撮影にはもってこいの場所です。
合衆国議会議事堂
ワシントンD.C.のランドマークとして知られる合衆国議会議事堂は、マジックアワーになると、柔らかなオレンジ色やピンク色に染まります。朝方には、議事堂の東にある広場に陽の光が降り注ぎ、建物を美しく照らし出します。また、夕方には議事堂の西側に広がる池に、鮮やかな金色やピンク色に染め上げられた議事堂が反射する光景は、旅行雑誌などの様々なメディアで取り上げられています。
ワシントン記念塔
ワシントン記念塔は、ワシントンD.C.の象徴的存在であり、マジックアワーには様々な色合いに染まります。日没後、赤や紫色に輝くこともあれば、朝日に照らされた金色に輝くこともあります。また、周囲には広大な芝生が広がっており、写真を撮るのに最適な場所となっています。
リンカーン記念堂
リンカーン記念堂は、第16代大統領エイブラハム・リンカーンを記念して建てられた記念碑で、朝方にはオレンジ色や赤色に染まります。また、記念堂前にはリフレクティングプールという池があり、建物と池の反射が美しい写真を撮ることができます。
ワシントン大聖堂
ワシントン大聖堂は、ワシントンD.C.の北西にあるネオゴシック式の大聖堂です。マジックアワーには、建物の白い壁面が鮮やかな金色から暖かみのあるピンク色に染まり、幻想的な雰囲気に包まれます。また、大聖堂内部も美しく、訪れた際にはぜひ内部も撮影してみてください。
合衆国最高裁判所
合衆国最高裁判所は、ワシントンD.C.にある最も重要な司法機関の一つであり、古代ギリシア風の建築様式が特徴的です。夕方には、暖色系の色合いに染まり、荘厳な雰囲気が感じられます。
ワシントンD.C.のマジックアワーで薄明の美しさを堪能しよう!
ワシントンD.C.のマジックアワーは、まさに薄明の美しさを堪能することができる時間帯です。日没後や日の出前の時間帯に、建物や景色が柔らかな光に包まれ、美しい色彩を放ちます。この時間帯は、日中の強い光とは違い、柔らかく、暖かみがあるため、写真愛好家にとっては最適な撮影タイムといえるでしょう。
街には多くの歴史的建造物があり、それらをマジックアワーの時間帯に撮影することは、まさに夢のような体験となります。季節や天候によってもその様子が異なり、例えば、秋には紅葉に染まった木々が、冬には雪景色、春には桜の花、夏には緑豊かな景色が、マジックアワーの時間帯に美しい色彩を放ちます。
ワシントンD.C.を訪れる際には、ぜひマジックアワーの時間帯に建造物を撮影することをおすすめします。薄明の美しさに包まれた建造物は、まるで別世界に迷い込んだような不思議な体験を与えてくれるでしょう。
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