2022年11月15日、ワシントンD.C.の中心部を走る地下鉄シルバーラインの線路が延長され、ダレス空港と1本で結ばれました。
これにより、日本からの直行便があるダレス空港から乗り換えなしで、ワシントンD.C.の中心部までアクセスできるようになり、ますます利便性が向上しました。
首都地域の東西を貫く大動脈
地下鉄シルバーラインはワシントンD.C.を中心に東はメリーランド州ラーゴ、西はヴァージニア州アッシュバーンを結ぶ、東西の大動脈です。
ワシントン市内はオレンジライン、ブルーラインと並走していて、合衆国議会議事堂の南側にキャピトルサウス駅、フェデラルセンター駅、国際スパイ博物館の最寄り駅であるランファンプラザ、スミソニアン協会や各博物館へのアクセスに便利なスミソニアン駅、ナショナルモールとペンシルヴェニア通りに囲まれた地域にあるフェデラルトライアングル駅、ユニオン駅やワシントンD.C.の北西部へのアクセスに便利なレッドラインに接続しているメトロセンター駅、ホワイトハウスの最寄り駅であるマクファーソン・スクエア駅とファラガット・ウエスト駅、そしてジョージタウン地区の最寄り駅であるフォギーボトム駅の8つの駅があり、多くの観光客が利用しています。
また、ポトマック川を渡ったヴァージニア州に入ると、最初のロスリン駅でレーガン空港とアレクサンドリア方面に向かうブルーラインと分岐し、西方向に向かいむす。
そのあとはパッケージツアーで利用することが多いホテルが建ち並ぶタイソンズコーナーを通り、フェアファックス郡にあるワイリー・レストン・イースト駅で行き止まりとなっていて、そこからシャトルバスに乗り換えてダレス空港まで行く必要がありました。
しかし、今回の延長工事により新たに6つの駅が新設され、その中にワシントン・ダレス国際空港駅が含まれています。
日本人観光客にとってますます便利な路線に
ダレス空港はANAとユナイテッド航空が日本への直行便を就航しており、多くの日本人がワシントンD.C.に行く際に利用する国際空港です。
シルバーラインの空港直結によってワシントンD.C.中心部へはもちろん、比較的リーズナブルなホテルが建ち並ぶタイソンズや、大手IT企業のデータセンターが集まるアッシュバーンなどへのアクセスが乗り換えなしでできるようになり、観光客だけでなく、生活路線としての利便性も向上しました。
ワシントンD.C.に行く日本人観光客の中には、ダレス空港からシャトルバスやタクシーなどを使って宿泊先まで向かっていた方も多いのではないでしょうか。
これらの交通手段を利用した場合、地下鉄などの公共交通機関を利用した場合よりも割高になってしまいデメリットでしたが、地下鉄という選択肢ができたことで金銭的にも余裕が生まれ、その分観光や食事などにまわせるようになりました。
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