イーストウィングはホワイトハウスの東側にある建物で、荷物の預かり場所や、大統領夫人(ファーストレディ)とスタッフのオフィス、ホワイトハウス社会事業担当官のオフィス、来客を迎える玄関口として使用されています。
2階部分はスタッフのオフィスとして使用されており、1階部分にはロビーや回廊、映画鑑賞に使用されるファミリーシアターなどが設けられていて、絵画や植物を用いた洗練された装飾が特徴です。
イーストウィングとは?
初期のイーストウィングは1902年に建設され、主に訪問客の受け入れや来客の荷物を預かる場所として使われていました。1942年に大統領危機管理センターという地下のバンカーが設置されると、第32代大統領フランクリン・ルーズヴェルトの服などを保管していた部屋が映画館に改修され、徐々に郵便物などの荷物がイーストウィングに保管されるようになりました。1977年にはファーストレディのオフィスが置かれ、現在はホワイトハウス社会事業担当官のオフィスも入っています。
イーストウィングの訪問者用入口は1942年に建設されたもので、白色の大きなドアが印象的です。クリスマスの時期にはクリスマスツリーが飾り付けられることもあり、訪問者の気分を盛り上げます。
イーストウィングの訪問者用ロビーは玄関から入ってすぐの場所にあります。階段と緩やかな上り坂の通路が西側へ続いており、壁には絵画が何枚も飾りつけられています。このロビーの壁はホワイトハウス内では珍しい木目調で、初めて訪れる方でもくつろぎやすい、落ち着いた雰囲気の内装がほどこされています。
美しい庭や回廊もあり
ロビーをぬけた先の一角にはガーデンルームがあります。ガーデンルームからは緑豊かな庭の景色を眺めることができ、ジャクリーン・ケネディ・ガーデンにもアクセスできるようになっています。開放感がある大きな窓が設置されているため、天気の良い日は暖かな日光が降り注ぎ、日光浴も愉しめます。
ガーデンルームから更に奥に進むと、イーストコロナードと呼ばれる回廊に入っていくことができます。白色の天井と壁、整然と並ぶ窓と照明が組み合わさった回廊は見た目も美しく、足元も暗くなりにくいため歩きやすい通路です。
ジャクリーン・ケネディ・ガーデンは条約の調印式に使われることもある場所で、チューリップやヒヤシンスなどの花々が植えられている庭園です。第35代大統領ジョン・F・ケネディのファーストレディであるジャクリーン・ケネディが荒れ果てていた庭園を再建したため、この名で呼ばれるようになりました。
ガーデンルームと回廊付近にあるファミリーシアターは、大統領がスピーチを練習する時や、映画鑑賞のために使用される場所で、約40の椅子が設置されています。
ガーデンルームとシアタールームの先にはビジターホワイエと呼ばれる訪問者用の入口があり、ここからホワイトハウスレジデンスへ入ることができます。かつてはジョン・F・ケネディ元大統領もこの入口を通ってホワイトハウス内部へ入っていきました。
見所が盛りだくさん!ホワイトハウスの東玄関口、イーストウィングへ
イーストウィングは長年ホワイトハウスへの来客を受け入れてきた歴史ある場所です。ホワイトハウスの特徴である白い壁が美しい玄関や回廊、庭園の景観を存分に堪能できるガーデンルームなど見所も満載で、ホワイトハウスを観光する際にも見逃せないスポットとなっています。ツアーなどで訪れる機会があれば、ぜひホワイトハウスの東側にあるイーストウィングにも注目してみてくださいね。