ワシントンD.C.を訪れたら必ず行っておきたい場所としてホワイトハウスがありますが、大統領や政府関係者だけでなく、一般の市民も中に入って見学することができます。
これは元々、「市民に対して開かれた政治を」という理念のもとに行われていましたが、2001年9月11日の同時多発テロ事件以降、合衆国議会議員の許可を得た人だけしか中に入ることができなくなってしまいました。
外国に居住する人はワシントンD.C.に駐在する大使館を通して見学を申し込まなくてはなりませんが、日本大使館は一般の観光客に対してホワイトハウスの見学申請を受け付けていません。
そのほかに現地のメディアとのコネがあれば中に入ることも可能ですが、一般人にとってはかなりハードルが高いです。
私がこのサイトを立ち上げたのは2017年に一般の観光客としてホワイトハウスに入る機会があり、この体験をより多くの方にお届けしたいという想いからのものですが、どのようにしてホワイトハウスに入ったのかを詳しく書いていなかったので、ここで紹介したいと思います。
なお、わたしがホワイトハウスを見学して感じた主観的な内容は、姉妹サイト『トラブログ.info』に掲載していますので、そちらも併せてご覧ください。
このサイトで一番読まれている記事は『ホワイトハウスの見学方法について』
このサイトを立ち上げて2番目に投稿した『ホワイトハウスの見学方法について』はこのサイトで一番読まれている記事になります。
【ホワイトハウスの内部見学ツアー】見学方法、申し込み条件、手順など詳しく解説
それだけ多くの方がホワイトハウスの内部見学に関して興味があると言えます。
しかし現実はそう甘くなく、2001年9月11日以前のように誰でも簡単に、事前の予約なしでホワイトハウスの中に入ることはできません。
中を見学するには原則として、住所を管轄する合衆国議会議員の紹介を通して見学を申請する必要があります。申請期間は見学希望日の3週間前までで、議員事務所から送られてくる申請フォームにもれなく入力して期限内に返信しなければなりません。
その後は特に何もする必要はありませんが、議員事務所は申請を受け付けると希望者のバックグラウンドチェックが行われ、ホワイトハウスの内部見学に差し支えないと判断されると見学希望日の2週間くらい前に見学チケットが添付されたメールが送られてきます。
見学当日はチケットを印刷して時間内に15番通りの指定された場所に行くと入館手続きに進みます。
しかし、この方法はあくまでも合衆国市民か永住民、駐在員など、アメリカに住所がある人のみの見学方法で、日本をはじめ、外国に居住する人はワシントンD.C.に駐在する大使館を通して申請するのが公式な方法となっています。
では、見学を受け付けていない日本大使館を通さずにホワイトハウスの中に入る方法はないのでしょうか?
建物内にこだわらなければ、年に数回入れる機会がある

ホワイトハウスの内部はアメリカが歩んできた歴史を垣間見ることができる、大変魅力的な場所ですが、建物内にこだわらなければ、年に2回行われるガーデンツアーや、イースターに行われるエッグロールに参加するなど、中に入れる機会は意外とあります。
中でも人気なのは春と秋のガーデンツアーで、ホワイトハウスの庭に咲き誇る様々な草花や、赤や黄色に染まる紅葉などを心ゆくまで堪能することができます。
しかし、これらのツアーに参加するには整理券をもらう必要があり、早い者勝ちですので日程が決まったらすぐに準備しましょう。
それでもホワイトハウスの建物内に入りたい方は自分のコネをフルに活用
ホワイトハウスの庭ではなく、どうしても建物の中に入りたい方は自分のコネをフルに活用しましょう。
ここからはコネを使ってホワイトハウスの中に入る方法を紹介します。
アメリカ人の知り合いに頼む

ホワイトハウスに興味があり、中に入ってみたいと思う方のほとんどはアメリカが大好きで過去に渡米歴があったりするのではないでしょうか?
過去にアメリカに行ったことがあり、現地の人と仲良くなって今でもSNSなどでつながっている方はラッキーです。この場合はアメリカ人に連絡を取って「ホワイトハウスを見学したい。」と言ってみましょう。
きっと議員事務所に連絡を取って申請フォームを手に入れることができるでしょう。
アメリカ在住の知り合いに頼む
アメリカ人の知り合いに頼む時と同じように、知り合いに現地在住の人がいる場合はその人に頼んでみましょう。申請フォームを手に入れることができれば、アメリカ人と同様に見学を申し込めますので、かなり期待できます。
ただし、非移民ビザで駐在している場合は議員事務所とコンタクトが取りずらいこともあるようなので、できるだけ永住者に頼んでみると良いでしょう。
アメリカとのコネがない場合は自分からコネを作る
アメリカ人の知り合いも現地在住の知り合いもいない場合は、自分からアメリカとのコネを作りましょう。
一番簡単な作り方はアメリカの家庭にホームステイをすることです。ホームステイというと、学生が短期留学するときにアメリカの家庭を体験する目的ですることが多いですが、今では気軽に1週間くらいからでもホームステイを体験することができますので、積極的に活用してアメリカ人とのコネを作ってみてはいかがでしょうか?
私もホームステイでアメリカ人とのコネを作った

私の場合は学生時代のホームステイ先の家族とSNSでつながっているので、それを通して申請フォームを手に入れました。
ホームステイ先の家族が陸軍に所属していることもあったせいか、連絡を入れたその日のうちに議員事務所からメールが来て、意外とすんなり手続きすることができました。
審査にかかった期間は不明ですが、入国予定日の2週間くらい前に見学チケットが添付されたメールが送られてきて、見学に関する注意事項などが記載されていました。
アメリカが歩んできた歴史を垣間見ることができる、内部見学ツアー
ホワイトハウスの内部にはアメリカの歴史とともに歩んだ家具や調度品などが置かれた様々な部屋を見学することができます。
また、真っ白な外観とは裏腹に内部にはブルーやレッド、グリーンなどといったカラフルな部屋がたくさんあり、それぞれが個性豊かな彩りを放っています。
ワシントンD.C.に行くのであれば、是非ともホワイトハウスの内部見学にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。