ホテル

AMEXの日本版プラチナ・カードとアメリカ版プラチナ・カードの違い

世界中で通用するステータスを兼ね備えたアメリカン・エキスプレスのプラチナ・カードですが、日本で発行されているプラチナ・カードと本国で発行されているものとは大きな違いがあります。

中でもカードを維持するためにかかる年会費の差は日本の方が倍以上かかり、それだけでも入会を躊躇してしまう人もいるほどです。

では、年会費以外に日米間でどのような差があるのでしょうか?また、年会費に見合ったサービスを使いこなすためにはどうしたら良いのでしょうか?

今回は日米間のプラチナ・カードの違いをD.C.旅行で役に立ちそうな特典を比較しながら検証していきたいと思います。

年会費の差はなんと倍以上、日本版とアメリカ版プラチナ・カード

アメリカで発行されているプラチナ・カードの年会費は695ドルです。一方で日本版プラチナ・カードの年会費はなんと税込165’000円、アメリカ版の倍以上もかかります。

これは世界的に見てもかなりの高額で、多くのメディアではブランド戦略として取り上げていますが、果たしてそうなのでしょうか?

では具体的にD.C.旅行で役に立つプラチナ・カードの特典の差を見ていきましょう。

ホテル特典から見る日米間の差

ウィラード・ホテル
ワシントンD.C.にある高級ホテルの一つ、ウィラード・インターコンチネンタル・ホテル。

プラチナ・カードに付帯する特典として有名なのがホテルに関するものですが、日米間でいくつか違いがあります。

まず日本版プラチナ・カードのホテル特典ですが、アメックスが展開するファイン・ホテル・アンド・リゾートとゴールド・カードにも付帯しているホテル・コレクションを利用することができます。それからホテルのメンバーシップとして、ヒルトン・ホテルズ、ラディソン・ホテルグループ、そしてマリオット・ボンヴォイの各ホテルグループの上級会員が付帯しています。

一方でアメリカ版のプラチナ・カードにはファイン・ホテル・アンド・リゾートとホテル・コレクションは同じですが、上級会員はヒルトンとマリオットのみとなっています。

ワシントンD.C.の市街地付近にはラディソンに加盟しているホテルはなく、郊外に点在しているので、D.C.旅行に関していえば大差はありませんが、プラチナ・カードの特典としては日本版の方が優れています。

なお、マリオットの上級会員が付帯しているカードとして、スターウッド・プリファード・ゲスト・アメリカン・エキスプレス・カードがありますが、上級会員が付帯しているのは日本版のみとなります。

マリオットの上級会員だけで十分という方はマリオット・ボンヴォイ・アメックスも選択肢に入ります。

ホテル特典の違い


日本版

アメリカ版
ファイン・ホテル・アンド・リゾート✔️✔️
ホテル・コレクション✔️✔️
ホテル・メンバーシップヒルトン・Hオナーズ:
ゴールド
ラディソン・リワード:
ゴールド *
マリオット・ボンヴォイ:
ゴールドエリート
プリンス・ステータス:
プラチナ
ヒルトン・Hオナーズ:
ゴールド
マリオット・ボンヴォイ:
ゴールドエリート
* ラディソンとプリンスホテルはワシントンD.C.にはないので実質変わらない。

空港での特典の差

次に空港での特典の差について見ていきましょう。

日本版とアメリカ版両方のプラチナ・カードにはアメリカン・エキスプレス・グローバル・ラウンジ・コレクションというラウンジプログラムが付帯していて、世界中の空港でラウンジを利用することができます。

この中にはデルタ航空のラウンジ、スカイクラブも含まれているので、ワシントンD.C.に旅行する際には大いに活用できます。ただし、利用できるのはデルタ航空便を利用する時のみですので注意しましょう。

ラウンジプログラムの内容自体は日米共同じですが、プライオリティパスで若干の差があります。日本版プラチナ・カードに付帯しているプライオリティパスの会員ランクはプレステージで制限なしに同伴者1名まで無料でラウンジを利用することができます。

一方でアメリカ版のプラチナ・カードにはプライオリティパス・セレクトが付帯していて、その内容はプレステージを大きく上まります。

通常プレステージ会員は制限なしでラウンジを無料、同伴者は32ドルかかりますが、日本版プラチナ・カードを持っている場合は同伴者も無料で入ることができます。しかし、プライオリティパス・セレクトは制限なしで本会員と同伴者2名まで無料で入室可能、そしてユナイテッド航空のラウンジも利用することができます。

ユナイテッド航空は日本からワシントンD.C.に直行便があって便利なので、ユナイテッド航空のラウンジが利用できる点ではアメリカ版のプラチナ・カードの方が優れています。

プライオリティパス・セレクトはアメリカの大手金融機関を通して発行されるため、日本では発行することはできません。

ラウンジ以外の空港特典として、日本版プラチナ・カードには自宅などから空港までの送迎料金が優待価格になったり、スーツケースを2個まで無料で宅配することができます。

一方でアメリカ版のプラチナ・カードには入国審査で優先的に手続きができるグローバル・エントリー、または搭乗手続きの時に通るTSA事前検査の登録で使えるクレジットが付帯しています。国内線でワシントンD.C.まで行く時にTSAの事前検査が使えるのは非常に便利ですね。

それから毎年200ドル分の航空券クレジットが付帯しています。アメリカの国内線は受託手荷物は基本有料ですので、このあたりはアメリカの飛行機事情ならではの特典です。

空港関連の特典の違い


日本版

アメリカ版
アメリカン・エキスプレス・グローバル・ラウンジ・コレクション✔️✔️
プライオリティ・パスプレステージセレクト
手荷物宅配サービス往復2個まで無料✖️
優先出入国手続き✖️グローバルエントリー、またはTSA事前検査の登録で使えるクレジット
トラベルクレジットカード入会時に30’000円分
カード更新時に20’000円分
毎年200ドル分の航空券クレジット

そのほかの特典の差

ホテルでは日本版プラチナカード、空港関連ではアメリカ版プラチナ・カードがそれぞれ優れていますが、そのほかにはどのような差があるのでしょうか?

日本版には毎年無料の国内ホテルの宿泊券、アメリカ版には毎月15ドル分のウーバー・クレジット、12月には20ドル分が付いてきます。

日本版プラチナ・カードは国内ホテルの無料宿泊券が付いてきますので、地方に住んでいる方は空港近くのホテルに無料で前泊して次の日にワシントンD.C.に旅行したり、日本に帰国後、国内ホテルに宿泊して旅の疲れを取ることもできます。

一方でアメリカ版のプラチナ・カードにはウーバーのクレジットが付いてきますので、D.C.旅行中に移動で大いに役立ちます。

そのほかの特典の違い


日本版

アメリカ版
フリーステイ・ギフト入会2年目以降、毎年1泊2名様分の国内提携ホテル無料宿泊券が付帯✖️
ウーバー・クレジット✖️毎月15ドル分、12月のみ20ドル

追加カード、家族カード発行基準の差

追加カード・プラチナ

アメリカン・エキスプレスのプラチナ・カードとセンチュリオン・カードは本会員カードと追加カード、家族カードを発行することができますが、日米間で大きな差があります。

日本版プラチナ・カードは本会員カード、本会員名義の追加カード、そして家族カードを4枚まで無料で発行することができます。また、追加カードはプラチナ・カード、ゴールド、グリーンの中から選べますので、用途に応じて使い分けられます。ただし、カードの色に応じた特典が付帯されますので、注意してくださいね。

一方アメリカ版プラチナ・カードの追加カードはゴールドのみで他の色を選ぶことはできません。また。家族カードの発行も年会費がかかり、175ドルで3枚まで発行、4枚目以降は1枚につき175ドルかかります。

追加カード発行基準の違い


日本版

アメリカ版
追加カード✔️✔️
追加カードの種類プラチナの他にゴールド、またはグリーンも選べるゴールドのみ
発行手数料無料無料

家族カード発行基準の違い


日本版

アメリカ版
家族カード年会費4枚まで無料175ドルで3枚まで発行
家族カードの種類プラチナの他にゴールド、またはグリーンも選べる✖️

プラチナ・カードの年会費の差はホテル特典と追加カード発行基準の差

日本版プラチナ・カードはアメリカ版プラチナ・カードと比べて年会費が倍以上高額ですが、その差はホテル特典と追加カード発行基準の差と言えます。

D.C.旅行に関して言えば、ホテルの特典に大差がないのでアメリカ版に優位性がありますが、日本版プラチナ・カードでは追加カードと家族カードを4枚まで無料で発行することができますので、家族で旅行する方には発行する価値が大いにあります。

ホテルや空港で特別な体験ができるアメックスのプラチナ・カードですが、入会するにはオンライン申し込みの他に、アメックス本体が発行するグリーン、またはゴールドを保有してインビテーションをもらう方法のほか、既存のプラチナ会員からの紹介や対面での営業などでも申し込むことができます。ただし、より確実にプラチナ会員になるには、やはりグリーンやゴールドからの切り替えがベストです。

アメリカン・エキスプレス・カード

アメリカン・エキスプレス・カード
月会費税込1’100円
家族カード1枚につき税込6’600円
メンバーシップ・リワード100円で1ポイント
メンバーシップ・リワード・プラス別途年会費3’300円で登録可能(2年目以降は自動更新)
空港ラウンジ国内空港28カ所、海外1カ所
プライオリティ・パススタンダード会員
海外旅行保険利用付帯

アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード

アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード
年会費税込31’900円
家族カード1枚無料
メンバーシップ・リワード100円で1ポイント
メンバーシップ・リワード・プラス別途年会費3’300円で登録可能(2年目以降は自動更新)
ザ・ホテル・コレクション館内利用料金より100ドル相当オフ
チェックイン時の空き状況により客室アップグレード
空港ラウンジ国内空港28カ所、海外1カ所
プライオリティ・パススタンダード会員
年2回までラウンジ利用無料
ゴールド・ダイニング招待日和(提携レストランで2名以上で予約すると1名分無料)
海外旅行保険利用付帯

プラチナ・カード

プラチナ・カード
年会費税込165’000円
本人追加カード1枚無料
家族カード4枚無料
メンバーシップ・リワード100円で1ポイント
メンバーシップ・リワード・プラス無料
ファイン・ホテル・アンド・リゾートアーリー・チェックイン(12:00)
レイト・チェックアウト(16:00)
2名まで朝食無料
館内Wi-Fi無料
館内利用料金より100ドル相当オフ
チェックイン時の空き状況により客室アップグレード
ザ・ホテル・コレクション館内利用料金より100ドル相当オフ
チェックイン時の空き状況により客室アップグレード
ホテル・メンバーシップヒルトン・オナーズ(ゴールド)
マリオット・ボンヴォイ(ゴールドエリート)
ラディソン・リワード(ゴールド)
プリンス・クラブ(プラチナ)
空港ラウンジ国内空港28カ所、海外1カ所
グローバル・ラウンジ・コレクションセンチュリオン・ラウンジ
インターナショナル・アメリカン・エキスプレス・ラウンジ
デルタ・スカイクラブ
エスケープ・ラウンジUS
エアスペース
プラザ・プレミアム・エアポート・ラウンジ
ルフトハンザ・ラウンジ
プライオリティ・パスプレステージ会員
無制限で本会員と同伴者1名まで無料
ファイン・ダイニング予約の取りずらいレストランを会員向けに期間限定で提供
2for1ダイニング招待日和(提携レストランで2名以上で予約すると1名分無料)
海外旅行保険自動付帯

世界の一流が集まる街、ワシントンD.C.へ。

CrossGateway

CrossGateway

2017年、一般観光客としてホワイトハウスの内部を見学したのをきっかけに、ワシントンD.C.に旅行する日本人向けに当サイトを開設。ワシントンD.C.の魅力と旅を心から愉しむための裏技など、ここでしか手に入らない情報をお届けします。

関連記事

最近の記事

  1. ワシントンD.C.一人旅のメリット、デメリットについて詳しく解説

  2. ワシントンD.C.に持っていきたいアメックス・カード、世界基準のステータスをその手に

  3. 【特集】アメリカン・エキスプレスの営業担当紹介について、当サイト限定の特別オファー

その買うを、もっとハッピーに。|ハピタス

ブログランキング

ブログ村

トラベルD.C. - ワシントンD.C.を100倍愉しむ - にほんブログ村

TOP