海外旅行で必ずと言っていいほど持っていくアイテムとして、ガイドブックが真っ先に挙げられるでしょう。中でも『地球の歩き方』は海外旅行者にとって最も人気のあるシリーズで、1979年の創刊以来、100を超えるタイトルを出版している、海外旅行ガイドの老舗です。
今回はその中でも、ワシントンD.C.編について紹介していきます。
読み応え抜群、定番の観光スポットからちょっとディープな場所まで完全網羅
『地球の歩き方』の特徴として言えることですが、ホワイトハウスやリンカーン記念堂などの定番スポットはもちろん、ジョージタウンのオールド・ストーン・ハウスや大統領の教会として知られる聖ヨハネ教会など、パッケージツアーでは訪れないような場所まで、ワシントンD.C.の魅力を余すことなく網羅しています。
観光ガイドだけではない、ホテルやグルメ情報なども満載
ガイドブックというとどうしても観光スポットに目がいってしまいがちですが、『地球の歩き方』にはホテルやレストランなどのグルメ情報も記載されています。
特にグルメ情報は場所もわかりやすく記載されていますので、効率よく旅の計画を立てることができます。店ごとに料理のジャンルも記載されているので、お好みに合わせて選べるのも特徴です。
ガイドブックでアメリカの歴史を学べる?コラムが充実
ワシントンD.C.を特集した『地球の歩き方』では観光ガイドの横に記載されているコラムが非常に充実しています。
観光スポットの紹介ページに記載されていないけど、実際に観光するときに知っておくと見方が変わるような、豊富な情報が記載されています。例えばホワイトハウスの項では日本人にとってハードルが高い入館方法や歴代の大統領リスト、ジェファーソン記念堂の項ではジェファーソン大統領とワシントン大統領の意外な関わりなど、読んでいるだけでも非常に興味をそそられる記事が盛りだくさんです。
ボルティモアやフィラデルフィアなど、郊外な街も特集
ワシントンD.C.編では、市内だけではなく、対岸のアーリントンやワシントン大統領がこよなく愛したマウント・ヴァーノンを始め、近郊の街も特集しています。中でも、チェサピーク湾に面した港町、ボルティモアと建国ゆかりの街、フィラデルフィアはワシントンD.C.から近くて日帰りで行くことができるので魅力的です。
それから、日本人にとってちょっとマイナーなアナポリスやウィリアムズバーグ、ジェファーソン大統領が過ごしたモンティチェロがあるシャーロッツヴィルに至るまで、この1冊で建国史の概要を学べてしまえるほどのクオリティです。
【必読】出発前に必ずおさえておきたい3つの事
ガイドブックを買うと多くの方は観光地やホテル、グルメ情報などをまず読むのではないでしょうか?それらの情報は魅力的で、あたかも旅をしているような気分になります。
しかし、ガイドブックが果たす最も重要な役割はそこではないのです。次の3つの事をおさえればほぼ充実した旅をすることができるといっても過言ではありません。
その1:渡航に関する手続きなどのページを読む
海外旅行をするにあたってパスポートの有効期限の確認やESTAの取得など、渡航に関する重要なことが書かれたページがあります。少なくとも旅行の1週間くらい前までにはきちんと揃えておきたいですね。
渡航に関するページはガイドブックの最後の方に記載されていますので、必ず読んでおきましょう。
その2:ワシントンD.C.の情勢をおさえる
ガイドブックの先頭あたりにワシントンD.C.の気候や地理が記載されていますが、特に重要なのが治安状況です。旅行中に気をつけたい事や、絶対に立ち入らない方がいい地区など、重要なことが書かれていますので必ず読んでおきましょう。
その3:キリスト教について理解を深める
意外かもしれませんが、旅行先の宗教について知っているか知らないかで、旅行の質に雲泥の差がでます。宗教はその土地の文化を形成し、そこに住んでいる人の価値観に反映されています。
ワシントンD.C.に住む約60%の人はキリスト教の信徒で、街の至る所で教会を見かけます。キリスト教について理解を深めることで、旅行中に価値観の違いや文化についてより深く知ることができます。宗教についてもガイドブックの先頭あたりに記載されています。
ワシントンD.C.の魅力を余すことなく掲載、『地球の歩き方』を片手に旅行を満喫
海外旅行をするときに必ずと言っていいほど持っていくガイドブックですが、『地球の歩き方』は観光地の情報だけでなく、渡航に関する記事や、現地の情勢、宗教など、旅行に関する重要な事が記載されています。
ガイドブックの真ん中に記載されている観光情報もいいけど、最初と最後の方に記載されている重要な記事をおさえる事で旅行の質が格段に上がります。これから旅行する方はそちらにも目を向けて事前準備をしてはいかがでしょうか?
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