ワシントン大聖堂の正式名称は「ワシントン市並びに同教区における聖ペトロ聖パウロ大聖堂」といい、この名称は正面のファサードにある2つの塔の名前に由来しています。
北側の塔は聖ペトロ、南側は聖パウロの名前が与えられていて、それぞれの塔に登ることができます。
展望スポットへの入り口は拝廊にあるエレベーターから
聖ペトロ、聖パウロの塔に登るには大聖堂の入り口である拝廊にあるエレベーターを利用します。
北側の一般観光客の入り口近くにあるのが聖ペトロの塔、ギフトショップ側にあるのが聖パウロの塔で、それぞれ眺めが異なります。北側の聖ペトロの塔からはワシントン市北西区の広大な緑地帯の中に点在する住宅を見ることができ、南側の聖パウロの塔からはワシントン市の中心部である、ナショナルモールとポトマック川、手前には副大統領公邸と海軍天文台を眺めることができます。
大聖堂の醍醐味である飛梁(フライングバットレス)
ワシントン大聖堂の塔に登った際には東側から大聖堂の外観をじっくり眺めてみてください。
そこには大聖堂を支える無数の梁を見ることができます。これはゴシック建築の特徴である飛梁(フライングバットレス)と呼ばれるもので、大聖堂の壁を外から内側に向かって押し込む形で壁にかかる負荷を軽減させるための造りです。
フライングバットレスによって内側に押し込まれた外壁は、屋根でお互いに交わることでバランスを保っています。
このフライングバットレスは大聖堂の壁を厚くする事なく窓を広く取れ、さらにはより高くすることに成功した、まさに大聖堂のための建築技法と言えるでしょう。
南側の聖パウロの塔でアフタヌーンティーを嗜む
南側の塔からはワシントン市の中心部を一望できますが、実はこの展望スペース、カフェになっていてアフタヌーンティーを愉しむことができます。
ただし、塔の上ということもありスペースに限りがあるので、事前の予約が必要です。もちろん有料ですが、アフタヌーンティー付きのハイライトツアーを事前に申し込むことで誰でも参加することができますので、オススメのツアーです。
ハイライトツアーでは主聖壇はもちろん、大聖堂の主要な部分を見ることができますので、礼拝への参加に抵抗がある方や、あまり時間が取れない方は是非とも参加すると良いでしょう。
アフタヌーンティーで出されるパンやデザートもしっとりしたもので、日本人の口に合っているでしょうし、大聖堂の塔の上で午後のひと時を過ごすことができるのは、ここならではの醍醐味ですね。
運が良ければ窓際にアテンドされ、フライングバットレスを間近で眺められたり、ワシントン市街を一望できる席でアフタヌーンティーを愉しむことができますよ。
他の参加者から「素敵な席に座れましたね。」と言われた時には嬉しい気持ちになりますね。
アフタヌーンティーも愉しめる、ワシントン大聖堂の塔
ワシントン大聖堂の正面にある2つの塔は一般の観光客も登ることができて、ツアーに申し込むことでアフタヌーンティーも愉しむことができます。
ただし、スペースに限りがあるので団体で訪れる観光客は登ることができませんが、日本発のパッケージツアーではワシントン大聖堂に立ち寄るものがないので、ここを訪れる日本人はほぼ個人旅行者で気にする必要はないでしょう。
大聖堂の内部や外から眺めるのはもちろん、塔に登ってみるのもまた違った魅力を味わえますよ。