ワシントンD.C.のナショナルモールには、ヴェトナム戦争の数多くの戦没者を称えて設立されたヴェトナム戦争慰霊碑があります。今回は、多くの人が訪れるこの慰霊碑について紹介します。
ワシントンD.C.のナショナルモールにある黒壁の慰霊碑
ヴェトナム戦争慰霊碑は、ワシントンD.C.のナショナルモール西側にあるリンカーン記念堂の北東にあります。花崗岩でできた黒壁の慰霊碑はV字型になっていて、リンカーン記念館とワシントン記念塔の方を向く形で設置されています。
壮絶な戦いを繰り広げたヴェトナム戦争は、無数の犠牲者を出し、壁に刻まれた戦没者の名前の多さがそれを物語っています。
慰霊碑設計に関わったマヤ・リン
慰霊碑のデザインは一般公募され、当時21歳の学生であったマヤ・リンの案が採用されました。約1,500点の応募作品の中から選ばれ、彼女は設計にも関わっていました。
慰霊碑周辺に設置された像
慰霊碑周辺には、ヴェトナム戦争に関連した像が設置されています。当時を知ることのできるたいへん貴重なものとなっています。
3人の兵士の像
3人の兵士の像は、戦時中の兵士の様子がとても細かく表現された像です。兵士達が慰霊碑の方を向くように設置されています。
ヴェトナム女性記念碑
ヴェトナム女性記念碑は、傷を負った兵士に付き添う女性の像です。当時看護をしていた女性の懸命な様子がリアルに表現されています。
ヴェトナム戦争慰霊碑から戦争の悲惨さを学ぶ
ヴェトナム戦争慰霊碑は、過ちを二度と繰り返してはならないという思いを心にしっかりと焼き付けさせてくれます。訪れた人々に対し、深い学びの機会を与えてくれることでしょう。