世界最大級のホテルチェーンであるヒルトンは観光客に人気のあるホテルなどを世界中で展開しています。
本社はワシントンD.C.からほど近い、ヴァージニア州のマクリーンというところにあります。
観光客にとって不便?ホテルのロケーション
エンバシー・スイーツ・バイ・ヒルトンがあるのはワシントンD.C.の北西に位置するメリーランド州ベセスダで、ベセスダの中心地からさらに北西に向かった郊外にあります。
ホテルの周囲にはこれといった観光スポットはなく、住宅街や学校、地元の人が通う商業施設などが建ち並んでいます。
ただ、ホテルがある場所は南側に首都環状高速道路495号線と北側からは州間高速道路270号線が枝分かれしホテルを囲うように伸びているため、車でワシントンD.C.や周辺地域へ足を伸ばすことができます。
そのため、個人で旅行する人がこのホテルを利用する場合、レンタカーを借りるか、観光に出かけるたびに車をチャーターする必要があります。
パッケージツアーの場合はホテルを個別に選ぶことはできませんが、こちらのホテルに宿泊することになったとしても移動に困ることはまずないでしょう。
ホテルの名に恥じない全室スイートの客室
ワシントンD.C.からのアクセスが不便なホテルですが、最大の売りと言っても良いのがホテルの名の通り、全室スイートルームであることです。
スイートルームとはベッドがある寝室とテレビやソファなどがあるリビングが壁で仕切られていて別の部屋になっている客室のことを指します。
エンバシー・スイーツ・バイ・ヒルトンの客室は濃淡のあるブラウンをベースにしたシックな内装で、凝った装飾を排したシンプルでモダンな家具が置かれています。
そして、スイートルーム最大の売りである部屋と部屋の間仕切りにはフレンチドアが採用されています。
また、ホテルの周辺は緑地帯が広がっているため、観光地に近いホテルよりも夜間は静かで快適に滞在できるでしょう。
ホテル併設のレストランでモダン・アメリカ料理を愉しむ
ホテル滞在の楽しみといえば客室の他にホテルならではの食事ではないでしょうか。
エンバシー・スイーツ・バイ・ヒルトンにはホテルとしては手頃な価格で味わえるレストランがあり、ワシントンD.C.名物のクラブケーキをはじめとした各種アメリカ料理を堪能できます。
ホテルや高級レストランにありがちなドレスコードですが、こちらのレストランはカジュアルとなっているため、部屋着や短パンなどの服装ではない限り、気軽に入ることができます。
メニューは他のホテルやレストランと同様、時間帯ごとに分かれていますが、このレストランの最大の特徴はホテル併設でありながら、ディナーやランチだけでなく、朝食メニューにもクラブケーキがあることでしょう。
ディナーでは前菜とメインメニューに、ランチはサンドイッチとして出されていますが、朝食ではエッグベネディクトの付け合わせとして提供されていて、オーダーするときはチェサピークベネディクトと伝えれば朝からクラブケーキを愉しめます。
このホテルはどんな人が利用するのか
ワシントンD.C.から遠く、交通の便も良いとはいえない位置にあるエンバシー・スイーツ・バイ・ヒルトンですが、その分宿泊料金もスイートルームとしては安いので、レンタカーを借りて暮らすように旅を愉しむ個人旅行者に向いています。
また、パッケージツアーの場合はホテルを個別に選べませんが、移動手段を気にしないため、ホテル指定なしのツアーではこちらのホテルが割り当てられる可能性があるでしょう。
それから、会社の研修旅行や視察、コンベンションなどに参加する方も比較的利用しやすいホテルと言えるでしょう。ただし、このような目的で利用する場合は必ず主催者を通して予約してくださいね。
ワシントンD.C.ではコンベンションなどのイベントに参加する場合、主催者を通してホテルを予約しないと主催者側が何らかの責任を取らされる可能性があります。
ワシントンD.C.の郊外に位置する穴場的ホテル
ヒルトンのホテル自体は世界中に展開しているため、ワシントンD.C.の中心地はもちろん、観光地にアクセスしやすい郊外にも多くありますが、こちらのホテルは全室スイートルームでありながらワシントンD.C.中心にある同じヒルトンホテルと同じくらいか、むしろ安い料金で宿泊できてしまいます。
そのため、移動手段さえ確保できればよりお得にワシントンD.C.の旅行が愉しめる絶好のホテルと言えるでしょう。