ワシントンD.C.からポトマック川を車で南に約30分ほど進んだところに、初代大統領ジョージ・ワシントンがこよなく愛したマウントヴァーノンがあります。彼はそこに邸宅と広大なポランテーションを築き、半生を過ごしました。
今回はアメリカ人の心の故郷とも呼べるマウントヴァーノンの魅力についてお伝えします。
マウントヴァーノンの必見スポット
ワシントン大統領がこよなく愛したマウントヴァーノンはワシントンD.C.から車で約30分ほど南に行ったところ、ポトマック川下流域の西側ヴァージニア州にあります。
そこには彼が半生を過ごした邸宅、広大なプランテーション、ワシントン大統領と妻マーサのお墓など、数多くの見どころが点在しています。
ここではマウントヴァーノンを訪れたら是非観ておきたい場所5選を紹介します。
ワシントン大統領一家の邸宅と関連の建物
マウントヴァーノンを訪れたらまず観ておきたいのがワシントン大統領一家が過ごした邸宅と関連の建物です。
入り口のビジターセンターを抜けて道なりに歩いていくと左側に赤い屋根とクリーム色の壁のコロニアル様式の建造物が見えてきます。中央の大きな建物がワシントン大統領一家が過ごした邸宅で、左右に伸びる回廊を隔てて使用人の家と台所があります。
中は一般開放されていて、当時の様子を見学することができますが、邸宅内での写真撮影が禁止されていますので気をつけましょう。
ただし、ホワイトハウスのイーストルームを彷彿とさせる巨大なホールやワシントン大統領夫妻の寝室、書斎など見どころがたくさんありますので是非中に入ってみてください。
邸宅内の見学が終わったら、南側に隣接する馬屋に行くことができ、ワシントン大統領が使用していた馬車が展示されています。この馬車こそアメリカの初代公用車とも言える存在ですね。
邸宅の東から眺める雄大な風景
ワシントン大統領が過ごした邸宅の東側には広大な芝生が広がっていてその先にはポトマック川と対岸の森が見えます。
ここから見渡すポトマック川は下流域なので川幅がとても広く、もはや川というよりちょっとした湖といった感じです。また、ここからは一切の人工物が見えないので思う存分自然を満喫することができます。
邸宅の南に広がる広大な農園
邸宅の南側には広大なプランテーションが広がっていて、当時と変わらない風景がそこにはあります。そこでは現在でも様々な種類の野菜や果物、牛や羊などの家畜が栽培、飼育されています。
そこで採れた作物は併設のレストランで提供されていますので、立ち寄ってみてください。当時と変わらない食材を食べられると思うと、旅をより深く愉しめますよ。
ワシントン大統領と妻マーサのお墓
プランテーションを南に向かって歩いていくとワシントン大統領と妻のマーサが眠るお墓の行くことができます。
お墓の入り口には左右に1本ずつのオベリスクがあり、その奥にワシントン大統領と妻のマーサが眠る霊廟が建っています。霊廟の中に大理石でできた2つの棺が安置されていて、向かって右側にワシントン大統領、左側に妻マーサが眠っています。
霊廟の入り口の左右には星条旗とワシントン大統領の旗が掲げられていて、ここがアメリカにとって大切な場所であることを実感することができます。
併設のミュージアムとレストラン
ビジターセンターと同じエリアにあるミュージアムにはワシントン大統領とマウントヴァーノンに関する様々な資料が展示されています。
また、レストランではマウントヴァーノンで取れた作物を使った料理を愉しむことができますので、是非召し上がってみてください。
雄大な自然と歴史を体感できるマウントヴァーノン
ポトマック川下流域にあるマウントヴァーノンにはワシントン大統領がこよなく愛した地で、そこには雄大な自然の中に歴史ある建物とプランテーションが広がっています。
ワシントン大統領が過ごした当時と変わらない一帯は、まるでタイムスリップしたかのような感覚に浸ることができます。
マウントヴァーノンに行くには車の他に自転車やトレッキングなどがありますが、より効率よくアクセスするには現地ツアーがおすすめです。現地ツアーではマウントヴァーノンの他に古都アレクサンドリアや数多くの英雄が眠るアーリントン国立墓地などにも立ち寄りますので、より多くの場所に行くことができます。
ワシントンD.C.からちょっと離れてヴァージニアの雄大な自然や建国当時の歴史を堪能してみてはいかがでしょうか?