ワシントンD.C.では博物館や歴史的建造物、美術館などが観光スポットとして有名ですが、季節を感じ、自然と触れ合えるおすすめの場所があります。
国立樹木園について
樹木園の歴史
国立樹木園は、元々は1927年に設立された農務省の研究機関でした。現在も農務省の農業研究サービスの管理下にはありますが、一般に開放されています。展示されている1500種類以上の植物を見るために、年間で約60万人が訪れる観光スポットとなっています。
展示されている植物
1.8平方キロメートルもの敷地を持つこの樹木園には、世界中の植物が集まっています。ハーブガーデンやアジアの木々を集めたエリア、花を咲かせる木々のエリアなどテーマ別にまとめられていて、春には木蓮、夏には百日紅、秋は彼岸花、冬は柊など、四季折々の日本でもなじみの植物を見ることができます。
なかなか日本でも見かけないほどの素晴らしい盆栽も数多く展示されており、中でも原爆投下を乗り越えた五葉松「ヒロシマ・サバイバー」や、宮内庁から贈られた「赤松」はたいへん見事で、盆栽コレクションの中で注目されているものの1つです。
合衆国議会議事堂の柱
合衆国議会議事堂の柱は、現在はモニュメントとして樹木園に配置されていますが、元々は1958年まで合衆国議会議事堂の一部として実際に使われていたものです。不要となって取り除かれた後、恒久的な家としてこの植物園に運ばれ、牧草地に配置されました。柱の基礎には、合衆国議会議事堂東側の階段の石が用いられています。ここへ訪れると、プールの水による光のきらめきや音を感じながら、日常とは異なる静かな時間を過ごすことができます。
樹木園へのアクセス方法
国立樹木園へは、地下鉄メトロのブルーライン、もしくはオレンジラインのスタジアム・アーモリー駅が最寄りの駅となります。ただし、駅からは離れているため、Uberやレンタカーなどでのアクセスがおすすめです。その場合は、約20分ほどで来ることができ、駐車場もたくさん施設内にあるためスムーズに移動できます。
ワシントンD.C.で世界中の植物に出会える
国立樹木園は季節ごとに違った表情を見せ、さまざまな植物を愉しむことができる植物園です。アクセスも便利で、あまり混雑もしにくいところなので、ゆっくりと心ゆくまで植物との愉しむことができます。敷地はたいへん広いので、車や期間限定運行の専用トラムで周ることができますが、歩きやすい服装と靴で行くことをおすすめします。