ワシントンD.C.のナショナルモールと呼ばれる国立公園の東側に、ガラス張りの大きな温室のような建物があります。そこはナショナル・ボタニカル・ガーデンと呼ばれる国立の植物園で、世界中から集められた様々な植物があります。
ナショナル・ボタニカル・ガーデンの誕生秘話
ナショナル・ボタニカル・ガーデンは国立の植物園で、合衆国議会が運営しています。1820年に政府によって設立され、地球周航の探検任務に出発したチャールズ・ウィルクスが持ち帰った貴重な植物や種子などを収容し、管理していました。現在でも、その時に持ち帰った生きたままの植物の標本を国立自然史博物館で見ることができます。大きな温室が目を引く北米最古の植物園の1つであり、年中無休で一般に公開され、訪れる人々を愉しませています。
3つのエリアからなる施設の構成
この植物庭園には3つの区域があり、それぞれ性質が異なります。
1つ目の「温室」は、植物の特徴ごとに分かれた10部屋と2つの庭園で成り立っています。2つ目は「バーソルディ公園」で、植物の配置の仕方にさまざまな工夫が施されており、ガーデニングを趣味とする人におすすめの区域です。3つ目は「プロダクション・ファシリティー」と呼ばれる、毎年行われる展示会に備えて植物を生育するための区域です。
ナショナル・ボタニカル・ガーデンで育てられている植物
この植物園では、約6万5000点もの植物が育てられています。温室には「オアシス」「ジャングル」「希少種・絶滅危惧種」「薬用植物」などの部屋があり、珍しい植物も見ることができます。サボテンなどが展示されている「世界の砂漠の展示室」、色鮮やかで美しいランの花が展示されている「ラン」の部屋はおすすめです。
ボタニカル・ガーデンへのアクセス方法
公共交通機関を利用する際は、地下鉄メトロのオレンジライン・ブルーライン・シルバーラインのいずれかで、フェデラル・センター・サウスウェスト駅が最寄り駅となります。また、市内を循環するバス、サーキュレーターを利用することも可能です。
ワシントンD.C.のキャピトルヒルで歴史と植物に触れ合う時間を
ナショナル・ボタニカル・ガーデンは、年間150万人以上もの人々が観光に訪れる、キャピトルヒルの人気スポットです。ナショナルモールで芸術や歴史に触れた後は、植物の生命力や色彩の美しさにも触れてみませんか。