フィリップス・コレクションは、1921年に誕生した近代美術館です。個人宅を改造したアットホームな雰囲気が魅力です。
1921年に誕生した近代美術館
この美術館が建設された当時は、近代美術作品のみを展示する施設が他にありませんでした。そのためこの美術館は、アメリカ国内では初めての試みとして開館しました。創設者は美術作品の評論を行うことを生業としていたフィリップス一家で、亡き母を想い、1917年にアートギャラリーに改築した邸宅が基盤となっています。
フィリップス・コレクションに収蔵されているコレクションの数々
フィリップス・コレクションで展示されているのは、どれも近代芸術作品ばかりです。アメリカ国内の作品もあれば、ヨーロッパの名画として知られている有名な作品なども数多くあります。例えば、ルノワールの「舟遊びの昼食」をはじめ、ポール・ゴーギャンの「ハム」やゴッホの「アルルの公園の入り口」などは、日本人にとっても目にしたことがある作品ではないでしょうか。その他、モネやボナール、マネなどの作品を所蔵しています。
この美術館にはまた、アメリカのアーティストたちによる近代芸術作品が充実していることでも人気があります。取り扱う芸術家は数多く、グランマ・モーゼスやジョン・マリン、エドワード・ホッパーなどが挙げられます。
ちなみに、日本においてもフィリップスコレクションと称して、2011年にアメリカンモダンアート展示会が開催されたことがあります。
エネルギッシュなデュポンサークルエリアにある
この美術館は、ワシントンD.C.の中でも特に活気があり、エネルギーに満ち溢れているデュポンサークル地区にあります。月曜日は定休日となっていますが、その他の曜日は毎日営業しています。ただし、開館時間や閉館時間は曜日によって異なるため、訪れる際には事前に開館時間をチェックすることをおすすめします。
美術館へのアクセス方法としておすすめなのが地下鉄で、最寄り駅はレッドラインのデュポンサークル駅、そこから1ブロックの場所にあります。そのため、天気が悪くても足を運びやすい観光スポットです。
現代アートを本格的に愉しみたい人におすすめ
フィリップス・コレクションは、ダウンタウンから程近い場所という、素晴らしい立地条件にあります。アメリカ国内では最大規模の近代アートを展示しており、じっくりと時間をかけて作品を堪能できます。