ナショナル・ポートレート・ギャラリーは、ワシントンD.C.のペンクウォーターにある美術館で、歴代大統領や有名人の肖像画を中心に収蔵・展示しています。建物は、19世紀に建てられた旧特許庁ビルの改装によって利用されており、2006年に開館しました。
今回は美術館の主な見どころと施設について紹介します。
美術館の目玉となる大統領の間
ナショナル・ポートレート・ギャラリーには、歴代大統領の肖像画が展示されている「大統領の間」と呼ばれるエリアがあります。ここには、ジョージ・ワシントンやエイブラハム・リンカーン、ジョン・F・ケネディ、バラク・オバマなどの歴代大統領たちの肖像画が飾られています。肖像画は、それぞれの大統領の任期中に描かれたものや、後年に制作されたものなどがあります。また、「大統領の間」には、大統領たちの人物像を紹介するパネルも設置されています。
常設展示と特別展示
ナショナル・ポートレート・ギャラリーは、常設展示のほか、特別展示も開催されています。常設展示では、アメリカ合衆国の歴史を彩った有名人や芸術家、作家、音楽家などの肖像画が展示されています。特別展示では、時には有名人や芸術家、音楽家などにスポットを当てたものがあります。例えば、2018年には「大統領の間」の中に、アメリカ初の女性大統領候補であるヒラリー・クリントンの肖像画が加えられました。また、2019年には「ブルースとソウル:アフリカ系アメリカ人の音楽の肖像画展」が開催され、ジェームズ・ブラウンやアレサ・フランクリンなどの音楽家たちの肖像画が展示されました。
美術館の施設について
ナショナル・ポートレート・ギャラリーには、美術館としての施設も充実しています。入館は無料で、展示室のほかに、レストランやショップ、図書館、アートスクールなども併設されています。また、美術館内には、アメリカ合衆国の歴史や文化に関する書籍や資料が豊富に揃っている図書館があり、誰でも利用することができます。
アメリカの歴史と文化が息づく肖像画の美術館
ワシントンD.C.の街中に建つナショナル・ポートレイト・ギャラリーは、アメリカの歴史を肖像画で振り返る美術館です。
地下鉄の駅からも近いので、他の観光やショッピング、食事などと併せて訪れると良いでしょう。