ワシントンD.C.にある国立公文書館には、歴史的価値の高い合衆国憲法と独立宣言書と権利の章典が保管されています。この3つの文章は、「自由の憲章」として国立公文書館の中央にあるロタンダと呼ばれる場所に、全てオリジナルの文書が展示されています。他にも貴重な文章が保存されていますが、ここでは写真撮影が一切禁止となっています。
3大文書が展示されているロタンダ
国立公文書館のハイライトである合衆国憲法、独立宣言書、そして権利の章典が展示されているロタンダは館内で最も広く、天井が高く造られ、最も格調高い部屋となっています。
ロタンダの壁には、バリー・フォークナーによる、独立宣言と憲法提示のシーンが描かれた巨大な絵画があり、展示されている文書の背景を連想させてくれます。
また、中央奥には合衆国憲法が刻まれたレリーフと左右に星条旗が掲げられており、その下に合衆国憲法、向かって左側に独立宣言書、そして反対側に権利の章典が独立したケースに収められ、四方から黄色いライトで照らされています。
国立公文書館が暗くて館内の温度が低い理由
貴重な公文書が保存されている公文書館は、照明も暗く温度が低く保たれています。これは保管されているオリジナルの公文書を、最良の状態で保存するためで、照明やフラッシュの光はインクを退色させたり、公文書に使用されている羊皮紙などを悪くするので、それらを防ぐために明かりが低く保たれています。そこまでして展示してあっても、独立宣言書など、色あせて読みづらくなってしまっているものもありますが、貴重な公文書のオリジナルを見ることが出来るのは、体験としても大変貴重なことです。
3大文書以外の貴重な展示物
自由の憲章以外にも、日本政府の降伏文書や、日系アメリカ人に対して合衆国政府が謝罪した文書、奴隷解放宣言書など教科書で目にしたことがあるような文書が展示されています。また、国立公文書館の入り口付近にはギフトショップが有り、合衆国憲法や独立宣言書に権利の章典などのレプリカも置いてあります。
セキュリティが厳しい国立公文書館
国立公文書館へ入館するには写真付の身分証明書(パスポートなど)が必要になります。アメリカの政府施設でもあるので、セキュリティはとても厳しくなっています。パソコンやスマホの持ち込みは出来ますが、使用禁止なのでマナーモードにしておきましょう。また内部は寒いので上着を持参するといいです。
写真撮影できなくてもオンラインでダウンロード可能
セキュリティは厳しいですが、歴史的な地図や船の設計図などは、デジタル化した画像をオンラインで印刷できるサービスなどもあります。自分だけのオリジナルTシャツやマグカップを作ってお土産にすることも可能です。写真撮影が禁止されているので、画像を持ち出せない分、こういったサービスはうれしいですね。