ワシントンD.C.にある海兵隊戦争記念碑とは、「硫黄島の星条旗」をモデルとして建造された記念碑です。
ワシントンD.C.の海兵隊戦争記念碑とは?
この記念碑のモデルとなったのは、第二次世界大戦中に撮影された1枚の写真です。硫黄島の戦いが行われている最中に、海兵隊員が星条旗を摺鉢山に建てている姿を写真家のジョー・ローゼンタールが撮影しました。この写真は現在でも報道写真の中では最も知名度が高い1枚で、太平洋戦争のイメージ写真としても使われています。
硫黄島の星条旗の背景
太平洋戦争の真っ最中だった1945年、アメリカ軍は日本の本土上陸を目指して戦っていました。硫黄島への上陸はもともと計画にはありませんでしたが、沖縄攻略の前に行っていたフィリピン攻略が早期終結したため、硫黄島への攻略がスタートしました。
後に世界中に広く知られるようになったこの写真は、実は1回目ではなく、2回目の星条旗掲揚を撮影したもので、アメリカ軍が制圧したことを日本軍へ知らせる目的で、星条旗を海岸付近に建てました。
海兵隊戦争記念碑へのアクセス方法?
この記念碑は、ワシントンD.C.中心部からポトマック川を渡ったヴァージニア州アーリントンにあります。記念碑が建てられている場所はアーリントン国立墓地の北側で、ジョージタウンからフランシス・スコット・キー・ブリッジを渡ってすぐです。地下鉄を利用する場合は、オレンジラインとブルーライン、もしくはシルバーラインを利用して、ロスリン駅を下車して約10分です。また、アーリントン国立墓地もロスリンから一駅で行けるので、一緒に立ち寄ることをおすすめします。
写真撮影に最適な場所が多い観光スポット
この記念碑がある場所からは、川の向こうにリンカーン記念碑や合衆国議会議事堂、またワシントン記念塔などを眺めることができます。写真撮影のスポットが多く、パノラマ写真を撮影することで、複数の観光スポットを1枚の写真に収めることも可能です。
海兵隊戦争記念碑は年中無休ですが、24時間アクセスできるわけではありません。開門は朝の6時からとなっているので、注意しましょう。
1枚の写真が見事な記念碑となった場所
海兵隊戦争記念碑は、ピューリッツァー賞を受賞した1枚の写真が見事な記念碑となった、芸術的な作品です。戦争の恐ろしさを物語っているだけでなく、戦没者を追悼する目的も持つこのスポットには、年間を通してたくさんの観光客が足を運びます。