ワシントンD.Cにある博物館や美術館の多くは、スミソニアン協会に属しています。しかしナショナルギャラリーは、スミソニアン系ではなく国立美術館という位置付けて運営されているアートギャラリーです。
ナショナルモールに位置するアートギャラリー
ナショナルギャラリーは、ワシントンD.C.の中心部を貫く広大な緑地帯、ナショナルモールの一画にあります。建物は西館と東館、そしてアウトドアの彫刻庭園という3つのエリアに分かれています。西館と東館は地下通路でつながっており、展示作品をすべてじっくり観ようとすれば、1日あっても十分ではないほど充実したコレクション数を誇ります。
ダヴィンチの作品は西館にある
イタリアを代表するアーティスト、レオナルド・ダ・ヴィンチの作品も、ナショナルギャラリーの西館、イタリア美術コーナーに展示されています。足を運ぶと、イタリア国内なら最高のクオリティと呼ばれるほど見事な作品ばかりが並んでいおり、その中心部にダ・ヴィンチの作品、『ジネブラ・デ・ベンチの肖像』が展示されています。
1枚で2度美味しい、『ジネブラ・デ・ベンチの肖像』
ダ・ヴィンチが20代の頃に描いたこちらの作品は表に表題の人物が描かれていますが、裏側にも植物が描かれており、両面から鑑賞できるように展示されています。
そのため、平日でもこのエリアは常に作品目当ての人で溢れかえっています。
ヨーロッパ以外にはココだけ
ダ・ヴィンチの作品は、素描のものは数多くあるものの、彼が完成させた作品は世界中にわずか20点ほどしかありません。彼の作品はモナ・リザがよく知られていますが、アメリカ広しといえど、ダヴィンチの完成作品が常設展示されているのは、ここナショナルギャラリーだけです。
ダヴィンチ以外にも見どころ満載のイタリア美術コーナー
ナショナルギャラリーのイタリア美術コーナーは、ダヴィンチ以外にもフェッティやエルグレコの作品などが展示されています。どれも素晴らしい作品ばかりで、ため息が出てしまうほど。ナショナルギャラリーを訪れるなら、ぜひたっぷり時間をかけて一つ一つの作品をじっくりと鑑賞したいものです。