アメリカの歴史や、政治に関わる観光スポットが多いイメージのワシントンD.C.ですが、見どころはそれらだけにとどまりません。ワシントンD.C.に来たら一度は訪れておきたい、有名な美術館があります。リンカーン記念堂などの有名な観光スポットが集まっているナショナルモール沿いに、「フリーア美術館」と「アーサー・M・サックラー・ギャラリー」という2つの美術館が建てられているのです。
スミソニアン博物館群の一角
フリーア美術館もアーサー・M・サックラー・ギャラリーも、スミソニアン博物館群の一角に含まれます。スミソニアン博物館群とは、スミソニアン協会によって運営・管理がされている施設などの総称です。ワシントンD.C.およびその周辺にある、様々な分野の博物館や教育研究機関19ヶ所が含まれています。
ワシントンD.C.で出逢える日本美術は国宝レベル
フリーア美術館
アジアの歴史・伝統をテーマにした美術館で、日本から東アジアまでの古美術作品ならびにアメリカの作品が展示されており、クリスマス以外は毎日開館しています。観光客に特に人気がある展示品は、日本の屏風、韓国の陶芸品や陶器、中国の絵画などです。どの作品も美術作品としての価値が高く、特に日本美術作品は、日本国内であれば間違いなく国宝になっていると言っても過言ではありません。
寄贈したフリーアの遺言により、作品を美術館外に持ち出したり、他所に貸し出したりすることができません。日本国内でお目にかかれることはまずないので、旅行の目的地に必ず入れたい美術館です。
館内学芸員による団体・ファミリー向けイベントや、館内ツアーが常時行われている他、館内に設置されている「ユージーン&アグネス・E・メイヤー音楽堂」という大ホールにて、美術館のテーマに合わせた様々なイベントが行われます。イベントが始まる1時間前にチケットが配られますので、学芸員からチケットをもらってください。
アーサー・M・サックラー・ギャラリー
中東諸国や、古代アジアの美術作品を展示している美術館です。地下での展示がメインで、中国の骨董作品やインドの彫刻などの作品が多く展示されていますが、チベットの絵画や、桃山時代の水墨画などの日本絵画も収められており、どれも歴史的価値の高いものが多いです。
こちらでも館内ツアーが行われている他、家族参加型のワークショップなどのイベントも開催されます。
両館とも周るのがおすすめ
同じようなテーマを扱いながらも展示している作品は違うので、ぜひ両館で素晴らしい美術作品を満喫したいところです。地下通路にて行き来ができますので、それぞれの良さを感じながら観覧を愉しんでください。