ワシントンDCにあるケネディセンターは、アメリカ合衆国の文化的中心地の一つであり、国内外から多くの人々が訪れます。その中でも、ケネディセンターを本拠地とするワシントン・ナショナル交響楽団の演奏は、世界中から多くの音楽愛好家たちに愛されています。
今回はワシントン・ナショナル交響楽団が歩んできた歴史と、その役割について紹介します。
アメリカを代表するオーケストラ
日本では「ワシントン・ナショナル交響楽団」とも呼ばれるこの楽団は、ジョン・F・ケネディ・センターを拠点とするワシントンD.C.のオーケストラです。
ナショナル交響楽団(National Symphony Orchestra, NSO)は、1931年に創設され、音楽監督をはじめとする多くの優れた指揮者や音楽家たちによって、高い芸術的評価を得ています。
毎年約150回の演奏を行っており、定期的に開催されるコンサートに加えて、映画音楽やポップス、ジャズなど幅広いジャンルのコンサートも行われています。
また、NSOは地域社会に貢献するために、教育プログラムを実施しています。音楽を通じた文化交流や若手音楽家の育成など、多くの活動を行っています。NSOは、その高い芸術性と社会貢献活動によって、アメリカを代表するオーケストラの一つとして知られています。
また、NSOはその名に反して、国立のオーケストラではありませんが、歴代の大統領就任式や独立記念式典、公的な祝祭日といった重要な場での演奏を担当してきたため、「プレジデント・オーケストラ」とも呼ばれ、市民に愛されています。
歴代の主席音楽監督や顕彰歴
初代の主席音楽監督はハンス・キンドラ―で、以降はハワード・ミッチェル、アンタル・ドラティ、ムスティスラフ・ロストロポーヴィチなどがその任を務めました。2017年に、ジャナンドレア・ノセダが7代目として就任しました。
現代音楽の作曲家ジョン・コリリアーノ作品を演奏したCD「怒りと回想」では、グラミー賞を受賞しています。
ワシントンD.C.で一流の演奏を嗜む
ワシントン・ナショナル交響楽団(NSO)は、ワシントンD.C.を本拠地とするオーケストラであり、世界的に知られた演奏家たちから構成されています。
NSOは、指揮者や演奏家たちの卓越した技術に加え、美しい音楽に対する情熱や表現力が評価されています。また、古典音楽から現代音楽まで、幅広いレパートリーを持っていることも特徴の一つです。
ワシントン・ナショナル交響楽団の演奏を聴くことは、ただ音楽を聴くだけでなく、その場にいる全ての人を感動させ、音楽の力で人々をつなげる素晴らしい体験をもたらしてくれます。ワシントンDCを訪れた際には、是非ケネディセンターでのコンサートを体験してみてはいかがでしょうか。