ホワイトハウスのメインとなる棟はレジデンスで、通常テレビなどで観るレジデンスはバルコニーのある方角が映し出されています。この方角、実は裏側で、正面は反対側なのです。もちろん公式行事で大統領らが出入りするのは正面玄関です。ここでは正面玄関の内側とをご紹介します。
ホワイトハウス内のスタインウェイピアノ
正面玄関の前には車寄せが造られており、大統領専用車もここへ横付けされます。エントランスホールは縦9メートル、横13メートルと広々とした空間です。壁面などは淡いピンクと白、床は淡いピンクとベージュの大理石で、手入れによっていつもピカピカです。
エントランスホールといっても、ここでは舞踏会などのイベントも行われます。イベントに合わせて登場するのが、かつてイーストルームに保管されていたスタインウェイピアノです。ホワイトハウス内にはいくつかのピアノがありますが、このピアノが最も有名です。
このピアノは、1933年にホワイトハウスの再設計を請け負った建築家のエリック・ガグラーがデザインしました。ピアノの足は金箔のアメリカン・イーグルが支えており、ボディの側面には中世の舞踏会をモチーフにしたような絵柄が金箔で装飾されています。
大階段も必見の価値アリ
ホワイトハウスは正面玄関だけでも広く、華やかです。
また、階上に上がるレッドカーペットが敷かれた大階段もドラマティックで印象的です。歴代の大統領が上り下りし、時には名誉の挨拶をするなど、儀式の場としても使われます。肖像画などを見て、歴史に思いを馳せてみるのも面白いかもしれません。


